テスラモデルX、モデルSのバイオウエポン・ディフェンスモード
これは医療用のHEPAと呼ばれる空気浄化システムを使い、車内を陽圧(車外より圧力を高くする)とすることで車内の空気を手術室並みにクリーンにするというものだ。
効果は空気が非常に汚いところでも2分以内に計測機器が計測不能になるほどの浄化能力があり、抜群である。
新型コロナウイルスで換気の必要性が叫ばれているが、バイオウェポン・ディフェンスモードは世界で最も換気性能に優れたクルマなのかもしれない。
テスラのおならモード
テスラの各車はその是非はともかくとして、ソフト的な各種アップデートがパソコンのようにデータ通信で行われる。
その機能を生かして2018年のテスラからのクリスマスプレゼントとしてアップデートのように加わったのがおならモードだ。
具体的にはシートを選んでブーブークッションになる、ウインカーを使った際に車内に聞こえる音がおならの音になるというもので、おならの音のバリエーションも豊富だ。
少数ながらこの機能を使うと大爆笑が止まらない人もいるようなので、YouTubeで「テスラ おなら」と検索して一度確認してみてほしい。
フィアット500Lのエスプレッソマシン
日本で販売されていないフィアット500Lは「デカチンク」などと呼ばれる、フィアット500をそのまま大きくしたようなデザインを持つハイトワゴンである。
500Lにはイタリアらしくというか、カップホルダーにイタリアの有名コーヒーブランドであるラバッツァと共同開発したエスプレッソマシンがオプション設定されていた。
電源はカップホルダーにあり、水とエスプレッソの素を用意すれば車内でできたてのエスプレッソを楽しめるという。
特にコンビニのコーヒーも安くておいしい日本では、「そこまでして車内でできたてのエスプレッソが飲みたいか?」と感じるのも事実。
ただイタリア人にとっては、どんな時もエスプレッソは欠かせないというのをアピールするパンチの効いた装備ではある。
サーブ
スウェーデンではボルボと双璧をなす自動車メーカーだったサーブは1990年代以降GM傘下となった後、2009年のGMの経営破綻もあり、現在残念ながらブランドは消滅している。
GM傘下となった後のサーブにおいてラージクラスに属していた9-5にはセダンとステーションワゴンがあり、ステーションワゴンはスライディングフロアと呼ばれるその名のとおりフロアに置く前後に可動する板を設定していた。
具体的には荷物を一度手前に引いたスライディングフロアに載せ、スライディングフロアごと奥に押して荷物をラゲッジスペースに収め、荷物を出す際にはその逆に使うというものだ。
スライディングフロアは9-5のように奥行きのあるラゲッジスペースを持つクルマで荷物を入れる際には確かに便利な装備ではある。
しかしスライディングフロアの価格はディーラーオプションで9万円程度と安くはない(特別高くもないが)。
使い勝手の向上は日本だけでなく全世界共通のテーマだが、そこまで必要? というものもあり、スライディングフロアはそのひとつともいえるだろう。
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