日産アリア アリやそれともナシや? 新生日産の今後を占う重要モデル!!

■そろそろいこう最終結論 魅力充分 日産アリアは アリやそれともナシや

 充分な魅力を備えることがわかったアリア。だがそれだけで売れるとはかぎらない。最後はベストカーでおなじみの3人の評論家に判断を聞いてみたい。アリア、アリやナシや?

●国沢光宏はこう見た 【アリ!】
RAV4 PHVより高すぎなければ

 基本的に「アリやね!」と思っているけれど、価格次第では厳しいかもしれません。というのもガチンコのライバルになること間違いなしのRAV4 PHVの価格が予想より大幅に安かったからだ。

 なんせ電気自動車に匹敵する18‌kWhというバッテリーを搭載しているため、普段使いは電気自動車と言っていい。それでいてガソリン入れれば航続距離は「根性次第」。500万円台の真ん中以上という予想だったのに469万円から。アリアがRAV4 PHVの価格を大きく超えていれば厳しいと思います。

●鈴木直也はこう見た 【微妙……】
コロナ騒動も影響しそう。判断困難

 アリアは技術的にもマーケティング的にも意欲作だ。ツインモーター4WDの”e-4ORCE”は、パワフルなだけではなく操安性に新次元を拓く技術だし、価格的にも日産EVでは初のプレミアムゾーン狙い。

 プレミアムEVというと、テスラ「モデルS」やジャガー「I-PACE」のように1000万円超えが常識だったが、ほぼ半額でそこに肉薄するパフォーマンスが手に入ると思えばスゴイよね。

 しかし、世の中一寸先は闇。突然のコロナ騒動の影響がどう出るか……。個人的には黄信号が灯ったと思うなぁ。

流行りのクーペSUV的スタイル。圧倒的な加速性能に、新次元のハンドリング。たっぷりの魅力を備えたアリア。だが不安要素が皆無かといえば、そうではない

●渡辺陽一郎はこう見た 【アリ!】
イメージリーダーゆえ高額でもOK

「電気自動車はここまでデキる」を示すのがアリアの使命だ。前後に鋭く反応するモーターを搭載して、4輪独立ブレーキ制御も積極活用する。加速は機敏で、操舵角に忠実に曲がり安定性も高い。少し不自然でも異次元の走りに凄いと感動させ、日産電動車のイメージリーダーに据える。

 価格はリーフe+ Gよりも約200万円高い700万円前後だろう。大量には売れないがイメージリーダーだから構わない。クルマ好きの富裕層なら、メルセデスベンツの次にポルシェ、そしてアリアという乗り換えもアリアです。

 価格設定面での不安を指摘されながらも、おおむね好意的な反応が返ってきたアリア。なんとか比較的廉価な価格で登場し、日産の反攻はアリアから始まったと言われるようになってほしい。以上。

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 価格設定面での不安を指摘されながらも、おおむね好意的な反応が返ってきたアリア。なんとか比較的廉価な価格で登場し、日産の反攻はアリアから始まったと言われるようになってほしい。

【画像ギャラリー】もうすぐ登場! 日産のイメージリーダーとなれるか!? 「アリア コンセプト」を詳しくチェック!!

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