新車は約100万円高なのに!? BMW Z4が中古だとスープラより断然お得な訳

 2019年5月、17年振りに復活した「スープラ」。日本国内において3代目にあたる現行モデルは、BMW社との包括提携による初の商品で、ネーミングもトヨタ「スープラ」ではなく、「GRスープラ」を名乗っている。

 クーペモデルのスープラに対して、兄弟車となるBMWは2シーターオープンカーの「Z4」を販売。新車価格もスープラの499万5000~731万3000円に対して、Z4は580万~850万円と対応するグレードで比較すると、だいたい約100万~約120万円高くなっている。

 今回は登場から1年が経過したスープラとZ4の中古車相場を比較し、どちらがお買い得になっているのかを調べてみた。

文/萩原文博
写真/BMW、TOYOTA、編集部

【画像ギャラリー】どこがどう違う? トヨタ「GRスープラ」とBMW「Z4」を比較チェック!!


■兄弟車ながら それぞれの個性を持ったGRスープラとZ4

 3代目となる現行型BMW「Z4」はスープラより一足早く2019年3月に日本市場に導入された。

 最高出力197psを発生する、2L 直列4気筒ターボを搭載する「Z4 sDrive 20i」と、最高出力340ps(現在は387ps)を発生する3L 直列6気筒ターボを搭載する「Z4 M40i」を用意。

BMW「Z4」。ボディサイズは4335×1865×1305mmで、ホイールベースは先代Z4に対し25mm短い2470mm。決してコンパクトなサイズではないが、視覚的にはギュッと凝縮されたようなカタマリ感のあるフォルムを採用している

「Z4 sDrive 20i」は装備の異なる標準車、スポーツ、Mスポーツの3グレードを設定し、合計4グレードで展開されている。全車ミッションは8速ATを採用し、駆動方式はFRのみだ。

 電動開閉式のソフトトップは50km/h以下であれば、走行中でも開閉操作が可能。開閉時間もわずか10秒の早技で行えるのが特長だ。トランク容量も281Lを確保し、実用性も十分確保されている。

 一方のGRスープラは2019年5月に発表。最高出力197ps、258psと2つの仕様を用意する。2L 直列4気筒ターボと、最高出力340ps(現在は387ps)を発生する3L 直列6気筒ターボの2種類で、最高出力197ps仕様は「SZ」、258ps仕様を「SZ-R」、そして3Lターボは「RZ」に搭載されている。

 ミッションは8速AT、駆動方式はFRのみというのはZ4と同じ。トランク容量はZ4より若干多い290Lを確保している。

伝統の直6エンジン搭載グレードの「RZ」(白のボディカラー)と2L直4エンジン搭載の「SZ」(黒のボディカラー)。新車価格は「SZ」499万5000円、「SZ-R」601万3000円、「RZ」731万3000円となっている

■新車価格を上回るスープラ お買い得感の強いZ4

 それでは、「スープラ」とBMW「Z4」の中古車事情を見てみよう。まずはスープラからだ。

 現在、現行型スープラの中古車の流通台数は約108台。3カ月前の2020年4月の時点では約75台だったが、右肩上がりで増加している。中古車の平均走行距離は1000km以下が続いており、未使用車のような走行距離の短い中古車が多いことを示している。

 そして平均価格の推移だが、3カ月前は約693万円だったが、現在は約666万円と直近3カ月で27万円の値落ちを記録。しかも5月末まではほぼ横ばいで推移していたので、6月の1カ月は一気に27万円の値落ちを記録しているのだ。

 さらにグレード別の値動きを見てみる。流通台数が最も多い「RZ」は3カ月前の平均価格は約716万円で、6月は約690万円、「SZ-R」は約600万円だった3カ月前から6月は約582万円。そして最も流通台数の少ない「SZ」は約528万円で3カ月の間横ばいで推移している。グレードによって値動きや値落ち幅はまちまちだが、いずれのグレードも新車価格を上回る中古車相場となっているのが注目のポイントだ。

 一方のBMW Z4は現行モデルの中古車の流通台数はスープラより少なめの約87台。3カ月前が約57台だったので、こちらも増加しているし、ゴールデンウィーク以降流通台数にほとんど変動は見られない状況だ。

 中古車の平均走行距離は、この3カ月の間約3500km付近のまま横ばいで推移している。中古車の走行距離が安定していることもあり、平均価格は多少の上げ下げはあったものの、3カ月前、そして現在ともに約552万円で横ばいといえる動きを示している。

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 Z4もグレードごとに見てみると。最流通台数が多いのは、「sDrive 20i Mスポーツ」で、平均価格は3カ月前の約540万から現在は約520万円まで値落ちが進んでいる。続いて多いのは3Lターボエンジンを搭載した「M40i」で、こちらは3カ月前の約703万円から現在は約651万円へと大きく値落ちした。

新車価格は、「sDrive20i」580万円、「sDrive20i Sport」630万円、「sDrive20i Mスポーツ」682万円、「M40i」855万円となっている。いかにお買い得かおわかりいただけるだろう
Z4のインテリアは落ち着いたデザインを採用。フォーマルなシーンでも対応できる大人な雰囲気だ

 さらに「sDrive 20iスポーツ」も約551万から約505万円、そして流通台数の最も少ないベーシックグレードの「sDrive 20i」も約550万から約455万円まで値落ちした。

 中古車の平均走行距離は横ばいもしくは減少しているにも関わらず、約20万~約100万円の値落ち幅を記録し、新車時価格を大幅に下回りリーズナブルな中古車が発生している。

 その理由のひとつとして挙げられるのは、タイミングだ。BMW Z4は登場から1年が経過しディーラーの試乗車や展示車の多くが中古車として市場に流通しているからだ。

 スープラはGRブランドなので、それほど展示車や試乗車は用意されていないが、Z4はたくさんの展示車や試乗車が用意され、ちょうどリースアップして中古車として市場に流入したからだ。

 新車時価格はスープラより高いZ4だが、中古車では、スープラを下回り非常にお買い得になっている。スープラでは選べないオープンエアを楽しめる電動開閉式ソフトトップが装着されているにも関わらずお買い得なのだから、狙わない理由がない。特にトップグレードの「M40i」はお得感はMAXとなっている。

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