この4月は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言発令も大きく影響した。それでも売れてるクルマにはやっぱり、なんらかの「理由」があるはず。
コロナ禍真っただ中、2020年4月の販売台数を俯瞰しながら、売れているクルマ、そうでなかったクルマの“差”を考察してみたい。
【画像ギャラリー】このコロナ禍でどのモデルがどれだけ売れた? 登録車1位から12位をギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年6月のものです
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年7月10日号
■ヤリス堂々の1位!!! フィットは4位に
売れているクルマはやっぱり“正義”だ。売れているということはそれだけユーザーに支持されているということ。もちろん、ここでいうユーザーとは、クルマ雑誌を読むような人は少ないだろう。クルマに特別の興味を持っていないという人がほとんどかもしれない。
だからこそ貴重なデータなのだ。
クルマ好きが積極的に好むクルマは、ベストカー読者の心にもグサッと刺さること間違いなし! でも、クルマに特別な興味を持っていない大多数の人たちが「このクルマを買おう」と思うのだから、そこにはクルマ好きが思いもよらない「魅力」が潜んでいるに違いない。それは決して「価格が安い」とか「コスパがいい」という理由だけではないはずだ。
ってなわけで、この特集では2020年4月の販売台数を調査して、登録車のTOP30台、軽自動車のTOP10台を徹底チェック。明らかな〇の部分と、意外な×の部分をキッチリ見ていこう!
販売台数の集計だが、たとえば「ノア/ヴォクシー」、「アルファード/ヴェルファイア」のような兄弟車は両車の台数を合算した。同様に「タンク/ルーミー/トール/ジャスティ」、「パッソ/ブーン」、「ライズ/ロッキー」、さらには「セレナ/ランディ」や軽自動車には特に多いOEMも同一車種として合算台数で販売ランキングを集計。
一方、「カローラ」、「カローラスポーツ」、「カローラツーリング」や「マツダ3セダン」、「マツダ3ファストバック」のように、車名は同一でも車形が異なるものは、明確にキャラクターが違うのだから「別のモデル」として、それぞれの販売台数を出した。
スイフトも基準車とスイフトスポーツは別モデルとしたし、シビックタイプRもシビックセダンや5ドアとは別グルマだ。
ただ、このシビック、セダンと5ドアは車形の差異が小さく、エンジンスペックやシャシーチューニングの違いはあれど、同一車のグレード違い程度なので両車合算とした。
ところで、シビックシリーズは今年1月にマイチェンしたばかりなのだが、セダンの国内販売を8月をもって終了するという。
同時期にグレイス、ジェイドも国内販売を終了するとのことで、ホンダの車種ラインナップは大きく見直されることになる。シビック5ドアは継続販売され、タイプRはマイチェンして夏頃改めて販売開始の予定である。
OEMだがあえて「別車種」として分離させたのが日産デイズシリーズと三菱eKシリーズ。特にデイズハイウェイスターとeKクロスでのキャラクターの違いが大きく、同じクルマとみなすのは無理があると判断したため。
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