■同門EVプジョー「e-208」よりも高価だが……
新型EV「DS 3 クロスバック Eテンス」の価格は、エントリーモデル「ソーシック」が499万円で、上級グレード「グランドシック」が534万円となる。
ただソーシックは、ADAS機能が省かれるので、事実上は、ACCやトラフィックジャムアシスト、レーンキープアシスト、アクティブブラインドスポットモニターなどの先進の安全運転支援機能が充実し、DSらしい特別感のあるヘッドライト「DSマトリクスLEDビジョン」やヘッドアップディスプレイ、18インチアルミホイールなどの充実装備を誇る「グランシック」一択となるだろう。
やはりラグジュアリーブランドということもあり、価格は少しお高め。そうなると、同等のEVスペックを備えるプジョー「e-208」の存在が気になる人もいるはずだ。上級グレード「GTライン」なら、ADASなどの現代の定番装備をしっかりと押さえながら、価格は423万円とより身近だ。
しかし、グループPSAでも、DSはラグジュアリーブランドという位置づけだけに、しっかりとキャラクターや内容を差別化している部分もある。快適性や高級感、そして先進性ではDSにアドバンテージがある。
もっともキャラクターもしっかり異なり、ラグジュアリーコンパクトSUVの「DS 3クロスバック」に対して、プジョー208は、カジュアルスポーツ路線のハッチバックである。結果といて、得られる価値はことなり、両者が直接的にバッティングすることはないだろう。
国内外の各社は、電動化に積極的だが、コンパクトなラグジュアリーEVというのは、珍しい。「DS 3クロスバックEテンス」は、都市部のユーザーに加え、地方のセレブな奥様方には、サイズ感や内容も魅力的だと思われる。今後の活躍がEVの未来がより広げることになるかもしれない。
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