現在日本で新車購入できるのは5台のみ
オフロードキングとしても有名なランドクルーザーは、先代の100時代のデビュー時には背面タイヤを標準またはオプションで設定していたが、2005年に全グレードから消滅。
トヨタではもう1台ランドクルーザープラドも先代モデルでは背面タイヤが設定されていたが、現行モデルには設定されていない。
日本車では背面タイヤのカッコよさをユーザーにアピールしたパジェロは最後まで背面タイヤを装着していたが、残念ながら2019年に日本での販売を終了してしまった。
背面タイヤ装着車が続々となくなっているにもかかわらず背面タイヤを採用し続けているモデルもある。優れたオフロード性能を持ち、ボクシーな武骨なエクステリアデザインという共通項を持つ5台だ。
不思議なことにこの5台の人気たるや凄いものがある。背面タイヤを装着しているから売れているわけではないだろうが、貴重な存在であることは間違いない。
スズキジムニー&ジムニーシエラ
2018年7月にデビューしたジムニー&ジムニーシエラの人気は、デビューから2年経過した現在も依然として高く、1年レベルの長い納車待ちが続いている。現在、背面タイヤを装着した現行日本車は、ジムニー&ジムニーシエラのみだけ。まさに超希少だ。
ジムニーシエラは、軽自動車のジムニーをベースに、1.5Lエンジンを搭載する登録車に仕立てたもの。
さらにシエラはワイドトレッド化を図っているのも特徴で、ジムニーの全幅が1475mmなのに対してシエラは全幅1645mmと170mmもワイド化されている。
エクステリアの視覚的差では、拡幅によって、シエラ専用のオーバーフェンダーと大型の前後バンパーが与えられる。それにより、オーバーフェンダー付きとなるシエラは、ジムニーよりも迫力が増している。
そのいっぽうでインテリアは室内寸法、デザインとも共通だ。
レトロモダンと言える、原点回帰したボクシーなエクステリアに、背面タイヤがジャストフィット。
旧型では燃費をよくするために背面タイヤレスにする人もいたようだが、現行ジムニー&シエラでは、カッコもいいので外す人はほぼいないと思われる。
ジムニー&ジムニーシエラとも背面タイヤは全車標準で、ハーフカバーも全着となる。そのスペアタイヤに標準装着されるのはスチールホイールだ。
ジープラングラー
ジープは日本での販売が好調だが、それを支えているのがジープラングラーだ。ジープは2019年も販売台数を伸ばしているが、そのうち、ラングラーが全体の約40%の販売比率を占めている。
今でも年配の人のなかには、オフロード車のことをジープと呼ぶ人もいるくらい、そのイメージは絶大で定着している。
ラングラーは旧来の価値観を継承していて、なおかつ現代のクルマとして大きく進化しているのが売れている要因だろう。ほかに替えが効かない、ある意味孤高の存在でもある。
だから本格オフローダーでもあるラングラーには、背面タイヤが当然のように装着されている。いや、背面タイヤがないラングラーなど想像できないほどの安定感だ。
現在スポーツ、アンリミテッドスポーツ、アンリミテッドサハラ、アンリミテッドルビコンの4グレードが日本で販売されていて、背面タイヤ、タイヤカバーは全車標準。
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