【妄想メーカー栄枯盛衰史】もし「あの時」の経営判断が違っていたら

■もしホンダと三菱が資本提携していたら

 20世紀の末に、三菱がホンダに資本参加するという噂がたった。これが実現していたら、三菱の卓越した4WD技術とホンダの高性能エンジン技術が融合し、飛び抜けた高性能モデルや新感覚のクロスオーバーカーが誕生しただろう。

 モータースポーツに出場するマシンの基本性能も大きく引き上げられるから、F1に加え、ダカールラリーやWRCでも大活躍したはず。

◎妄想度数3…三菱&ホンダチームのWRCでの大活躍が手にとるように見える!

■もしホンダがMINIブランドを買収していたら

 ホンダは’80年代にイギリスのローバーと提携を結び、ローバーやMGブランドの新車を開発して送り出していた。

 その流れで、もしもホンダがMINIブランドを手に入れていたら、当然今の“BMWのもの”とは違うMINIになっただろう。

 ホンダは過去の栄光にこだわらない気質ゆえ、デザインは昔の面影を残さない大胆なものになり、エンジンも高性能化したはず。悪い言い方なら“名ばかりのMINI”になった可能性が高いけどね……。

◎妄想度数8…日本人が作るMINI、ありだと思う

■もしスバルが軽自動車から撤退していなかったら

 ステラを最後にスバルは軽自動車市場から撤退。サンバーをはじめスバルの軽への賛辞は今も消えることはない。

 だから、もしスバル本体で開発を続けていれば、上級クラスを凌ぐ質の高い軽自動車が誕生したことは想像に難くない。走りの質感が高いだけでなく、安全性能においても上級クラスに負けない凄いクルマが登場したと思われる。

◎妄想度数1…魅力ある軽を作り、飽和状態の今の軽市場に喝を入れてくれ

■もしスバルがトヨタでなく別の会社と提携していたら

 スバルが’90年代にアメリカで大成功し、経済的余裕があればトヨタとの提携は白紙だったかもしれない。

 もし提携するなら海外メーカーを選んでいただろう。日本のBMWを目指し、スポーティなクルマ作りに励んだはずである。

 前項で書いた軽自動車市場からの撤退も、先延ばししたかもしれない。そのいっぽうで開発費は足りず、今のようなレヴォーグやXV、インプレッサやフォレスターといったヒット作、アイサイトの高評価といった「成功」もなかったかも。

◎妄想度数4…日本のBMWを目指すスバル。ありえる

■もしスズキとVWの提携がうまくいってたら

 スズキの海外向けディーゼルはVW製に変わっていただろう。ダウンサイジング直噴エンジンの技術的なノウハウやサスペンション技術も学べたはずだ。

 またVWは上質なクルマ作りにも長けているから、キザシも本物のプレミアムカーに生まれ変わる。次世代はパサートがベースになっていたはずだ。

 そのいっぽうで先般のディーゼル不正燃費問題に巻き込まれてスズキの国際的な信用が揺らいでいた可能性もある。

◎妄想度数2…パサート×キザシで世界に打って出る!?

■もしトヨタが(ダイハツでなく)スズキと組んでいたら

 最後はこちら。ダイハツとは異なる軽や本格派SUVが得意なスズキ。2社でクロスオーバーカーを共同開発する可能性が高い。スバルXVやジュークの競合車、ジムニーの派生車種ならダイハツも文句をいわないだろう。

◎妄想度数1…東南アジア市場でもバカ売れでハッピー

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