どのグレードの買い得感が高いのか?
デリカD:5のグレード構成は、標準ボディと、シンプルな形状のメッキグリルを装着したアーバンギアに大別される。
エンジンは2.2Lクリーンディーゼルターボのみで、駆動方式も4WDに限られる。
全長が4800mm、全幅は1795mmのボディサイズ、最低地上高の185mmなどは、標準ボディ、アーバンギアともに共通だ。従って両タイプの違いは、フロントマスクや外観の装備になる。
最も推奨度の高いグレードは、両タイプともにGパワーパッケージだ。価格は標準ボディが423万5000円、アーバンギアは436万2600円だから、後者が12万7600円高い。
アーバンギアはフロントグリルなどのデザインが異なり、ボディサイドやバンパーにはエアロ形状のパーツも装着されるから、価格も上乗せされた。
価格差の12万7600円は妥当だ。標準ボディとアーバンギアの選択は、好みに応じて行えばいい。
Gパワーパッケージの価格は、アーバンギアも含めて、Gに比べると22万円高い。
この価格差で、電動テールゲート、乗降性を向上させる電動サイドステップ、Gに5万5000円でオプション設定される運転席パワーシートと運転席&助手席シートヒーターが加わる。
プラスされる装備と価格のバランスは取れているが、Gパワーパッケージが特に割安というわけではない。
そこで標準ボディでは、電動サイドステップに非装着のレスオプションも用意した。
非装着なら価格が7万7000円安くなり、電動テールゲート+運転席パワーシート+運転席&助手席シートヒーターを14万3000円で装着できる。アーバンギアにも、同様のレスオプションを設定してほしい。
Gパワーパッケージ+安全装備が最強!!
Gパワーパッケージで注目されるのは、Gに比べるとオプション装備の選択肢も広がることだ。
後方の安全を確保する後側方車両検知警報&後退時車両検知警報は、Gには用意されないが、Gパワーパッケージであれば4万9500円で装着できる。
ベストな選び方も、Gパワーパッケージに、この安全装備をオプション装着するものだ。
6万500円のマルチアラウンドモニター&モニター内蔵型自動防眩ルームミラーも安全性を高める。デリカD:5は視線の位置が高いために遠方は見やすいが、ボディの左側面と真後ろの死角は大きい。マルチアラウンドモニターは、この死角を効果的に補う。
デリカD:5は2019年のマイナーチェンジで機能を幅広く向上させ、その中でも特に注目されるのが安全装備と運転支援機能になる。 オプションを利用して、そこをさらに充実させる選び方を推奨したい。
価格は高くなるが、前述のとおり有利な条件で売却できるため、長期間で捉えるとある程度は取り戻せて割高感も抑えられる。
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