毎日、各ディーラーを回って「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
今回持ってきてくれたのは、トヨタディーラーでゲットしてきた新車情報です。最高級ミニバンのアルファード(トヨペット店扱い)/ヴェルファイア(ネッツ店扱い)のマイチェン情報から、販売店再編、生産中止モデル情報まで、幅広くお届けします。
文:遠藤徹
■アルファード/ヴェルファイアがMC前の在庫一掃セール
アルファード/ヴェルファイアは12月25日にマイナーチェンジしますが、従来モデルはこのほどオーダーストップになり、在庫一掃セールに入っています。
その従来モデルは、グレード、ボディカラー、ディーラー&メーカーオプションにこだわらなければ40万円以上の大幅値引きがゲットできるのは確実です。
改良型は今週中にもスタッフマニュアルが扱い店に送られ、ティザーキャンペーンが行われつつあります。外観はフロントグリル、ヘッドランプのデザインが変わり、さらに見栄えがよくなります。
メカニズム面では一部エンジンの性能向上、燃費改善を実施。3.5L、V6エンジンに組み合わされるATは、従来の6ATから8ATに変更されます。さらに、安心パッケージ「トヨタセーフティセンスP」も全車標準装備されます。
特別仕様車は一時廃止となり、同グレードの特別装備はマイナーチェンジする標準車に盛り込まれる見込みです。
マイチェン後の販売資料は11月28日頃から全国の販売店に到着する予定とのことで(装備の変更点を記した文字資料はすでに通達済みで、見込み客へのセールスも始まっているそうです)、それ以降にディーラーへ行けば外観等の細かい変更点が確認できるはずです。
私も引き続き調査し、詳細が判明次第お伝えします。
■次期型オーリスはカローラ店を加えた3系列店で併売
2018年中盤にもフルモデルチェンジする予定の次期型オーリスは従来のトヨペット店、ネッツ店併売から、新たにカローラ店を加えた3系列店扱いとなる見込みです。
次期型はトヨタの次世代クルマづくりの考え方であるTNGAを採用します。パワートレインは1.8Lハイブリッド、ガソリン1.5L&1.8L、1.2Lダウンサイジングターボを搭載。駆動方式との組み合わせは、FF車が全パワーユニットを搭載し、4WD車は1.5Lと新たにハイブリッドもラインアップされます。
さらに、安心パッケージである「トヨタセーフティセンスC」を改良した標準装備車を設定します。そして、シリーズ全体では月販3000台規模の量販モデルへの育成を目指す方針です。
■2018年1月にSAIとFJクルーザーが生産中止
トヨタは2018年1月上旬にSAIとFJクルーザーを生産中止する旨を扱い販売店に通達しました(10月にはウィッシュも生産終了を通知済み)。SAIはレクサスブランドではHS250hとしても販売しており、こちらはまだ公式サイトに生産中止の記載はなく、当面受注を受け付ける模様です。
このほか2018年中にはアイシス、クラウンマジェスタ、3年以内にマークX、ポルテ/スペイド、プレミオ/アリオンなども生産中止になると思われます。
これによって2020年までにトヨタブランドの乗用車ラインアップは、現在の半分程度まで縮小されることになります。ただいっぽうでRAV4が2019年にもフルモデルチェンジして国内販売に復帰する可能性もあり、商品ラインアップを再編するという側面もあります。
コメント
コメントの使い方