さる9月11日に新型先行公開された2代目N-ONE。ホンダの誇る「Nシリーズ」(本文にて詳述)のなかではすこーし日陰者的な存在、また初代は売上としても地味な部分が目立ったが、今回のフルモデルチェンジで巻き返しを図ることができるのか?
デザイン・安全装備・グレード・予想価格、そして他Nシリーズとの比較といった観点から考察する。
■ホンダ 新型N-ONEのポイント
・エクステリアの基本デザインは先代モデルから継承
・グレードは3タイプ
・ターボ+6MT車を設定
・先進安全装備が充実
・新プラットフォームを採用
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※本稿は2020年9月のものです
文/ベストカー編集部、写真/HONDA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年10月26日号
■8年ぶりのフルモデルチェンジ
今年秋にフルモデルチェンジを予定しているホンダ新型N-ONEの概要が先行公開された。
N-ONEは、ホンダが展開している「Nシリーズ」の第3弾にあたるモデル(ちなみにN-BOXが第2弾、N-WGNが第4弾、N-VANが第5弾となる。じゃあ第1弾は? というと、1967年発売のN360がNシリーズの端緒、ということになる)。
ここでちょっと他ラインナップとサイズ等をざっと比較してみよう。
●N-BOX
全長×全幅×全高:3395×1475×1790mm(FF車)-1815mm(4WD車)
ホイールベース:2520mm
車両重量:890-1030kg
●N-WGN
全長×全幅×全高:3395×1475×1675-1725mm
ホイールベース:2520mm
車両重量:850-930kg
●N-VAN
全長×全幅×全高:3395×1475×1945mm(FF車・ハイルーフなど)-1960mm(4WD車・ハイルーフなど)
ホイールベース:2520mm
車両重量:930-1020kg
●N-ONE(先代型)
全長×全幅×全高:3395×1475mm×1610mm(FF車)-1630mm(4WD車)ほか
ホイールベース:2520mm
車両重量:830-920kg
全長・全幅・ホイールベースは全くいっしょ。N-ONEは、「N360をモチーフとして、N-BOXをベースに作られた(※先代型)、Nシリーズでは最も全高を低く抑えられたモデル」と表現することができるだろう。
そのエクステリアは、先代モデルからぱっと見ではどこが変わったのか? わからないほどなのだが……。
これは2012年に発売された先代モデルからの基本デザインを継承したのもの。「タイムレスデザイン」と表現している。
見た目の変化は少ないが、中身が大きく変わったのが今回のモデルチェンジの特徴だ。プラットフォームはN-WGNと同じ新型プラットフォームへ一新。
また新型の運転席はホールド性を高めたセパレートシートを採用し、運転する楽しさを追求している。
■最新ホンダセンシングを装備
軽初のLEDデイタイムランニングランプ、渋滞追従機能付きACCや駐車サポートも採用する先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」を標準装備するなど、性能面や機能面では大きく進化しているのだ。
●衝突軽減ブレーキ
●誤発進抑制機能
●標識認識機能
●車線維持支援
●オートハイビーム
●渋滞追従機能付きACC、など
■グレード構成は全3タイプを用意
グレード構成は「Original」「Premium」「RS」の3タイプ。RSは軽自動車初のFFターボと6速MTの組み合わせを設定。
●シンプルデザインのベーシックグレード「Original」
●主要装備
・ホンダセンシング
・フルLEDヘッドライト
・電子制御パーキングブレーキ
・ナビ装着用スペシャルパッケージ
・プラズマクラスター技術搭載フルオートエアコン、など
●プレミアム感ある装いの豪華装備グレード「Premium/Premium Tourer」
●主要装備(Originalの装備に加えて)
・本革巻ステアリングホイール
・LEDフォグライト
・Premium専用エクステリア
・14インチアルミホイール
・15インチアルミホイール(Premium Tourer)
●走る楽しさを追求したスポーティグレード「RS」
●主要装備(Originalの装備に加えて)
・RS専用本革巻ステアリングホイール
・LEDフォグライト
・RS専用エクステリア
・本革巻シフトレバー&シフトノブ
・15インチアルミホイール(マットブラック)
■気になる価格は?
価格はまだ未発表だが、本誌独自取材によると、先代型より20万円程度アップする見込みとのこと。初代N-ONEの価格が120万960円(スタンダード・2WD)、174万960円(プレミアムツアラー・4WD、RS・2WD)なので、このあたりが参考となるだろうか。
まもなくもたらされるであろう詳細を待ちたい。