初代レパード
販売期間:1980~1986年
初代レパードは、スペシャルティカーとして1980年にデビュー。スペシャルティカーといえば2ドアのイメージが強いが、4ドアをラインナップしていて、実際に販売台数は4ドアのほうが多かったという。
シャープにフランとしたフロントマスク、ガラスエリアの大きな6ライトのデザインはそれまでの日産車、いや日本車にないテイストに仕上げられていた。
しかしソアラのデビューにより話題はすべて持ち去られ、販売台数も大差がつけられてしまい苦戦が続いた。
その最大の要因は、エンジンラインナップにあり、先進的なデザイン、装備にもかかわらず1.8L、直4SOHC、2L、直6SOHC、2.8L、V6SOHCという設計の古いエンジンでは動力性能、走りの質感においてソアラと勝負にならなかった。
後に3L、V6ターボのVG30ETが追加されたが、挽回することができず低空飛行が続いた。
が、登場した時のインパクト、存在感はあったし、フェンダーミラーパイパーをはじめ、世界初、日本初技術が満載されていたのは日産らしさが前面に出ていたと言えるだろう。
結局レパードは1986年に登場する2代目では4ドアと兄弟車だったTR-X(トライエックス)が廃止となり、2ドア一本となった。
★ ★ ★
現在の日産のラインナップはかなり脆弱と言わざるを得ない。従って、復活してほしいクルマはたくさんある。
紹介はしなかったが、出ると噂されながらまったく音沙汰のないシルビア後継FRスポーツは、86/BRZの盛り上がりを考えると日産には必須だろう。
そして、日産のオリジナルモデルではないが、パジェロミニのOEとして販売していたキックスは、NMKVでぜひとも企画して後継モデルの登場に期待したい。
コメント
コメントの使い方