サニーベースクーペ
販売期間:1970~1973年(B110)、1973~1977年(B210)、1977~1981年(B310)、1990~1994年(NXクーペ)
日産はサニーに2ドアクーペを長きにわたりラインナップしてきたとおり、クーペというものを大事にしてきた歴史がある。サニーベースの最後のクーペはルキノクーペで1994~1999年に販売されていた。
日産のサニークーペ、サニーベースのコンパクトクーペには秀作が目白押しだ。
サニークーペではTSレースで活躍した2代目のB110、その再来と大人気となった4代目のB310が双璧だろう。
そのいっぽうで、エレガントさと高級感という違った魅力を持っていた3代目のエクセレントクーペ(B210)も見逃せない。
サニーベースクーペとしては、1990年デビューの未来を感じさせる個性的なデザインで話題になったNXクーペも忘れられない記憶に残る1台だ。
サニーベースのクーペは、若者が購入できる価格で、性能面も尖ったものはないものの、その性能をフルに使って走る楽しさ、喜びを与えてくれる等身大のスポーティカーという魅力にあふれていた。
チェリークーペ
販売期間:1971~1974年
サニーベースのクーペに続いては、超個性派を紹介。
日産のクーペ史上最も個性的な1台と言っていいのが、コンパクトクーペのチェリークーペにとどめを刺すだろう。
日産初のFFとしてデビューしたチェリーは1970年にデビューし、1年後の1971年にチェリークーペを追加。リアが重い感じの独特のデザインはブレーンバックを呼ばれた。
個性的と不格好は紙一重ながら、世界的に見てもこれほどインパクトのあるクーペも珍しい。
ちなみにオーバーフェンダーを装着したモデルがX-1・Rで、1973年に追加された。モータースポーツにも参戦するなど、若者を魅了。
現在の日産のラインナップでは、GT-R、フェアレディZこそ残っているが、コンパクトクーペはぜひとも欲しい。
パルサーGTI-R
販売期間:1990~1995年
日産がグループA時代のWRC参戦を前提に開発されたラリーウェポン。ボンネット上のパワーバルジが精悍な5ドアハッチバックだ。
日産はパルサーGTI-RでWRCに参戦。しかし改造範囲の狭いグループAでは、エンジンルームが狭いことにより冷却系が厳しかったこと、タイヤサイズのアップができずに、パワーを持て余してしまったなどの要因で成功できず早々と撤退してしまった。
しかし、小さいボディにハイパワーエンジンというコンセプトはかなり魅力的で、長きにわたりクルマ好きの心を熱くした。
日産は2020年現在、モータースポーツではフォーミュラEに参戦中で、市販モデルをベースに参戦しているものには、GT-Rでのブランパンの耐久レースなどがあるが、トヨタに対抗してWRCも検討してはいかが?
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