スズキジムニー
ジムニーを購入するなら、イージードライブが可能な4ATも魅力的だが、お薦めは5MT。ただ5MTは2速と3速のギア比が離れているので、運転していて気を遣う必要がある。
さらにジムニーは走行中にドキッとするレベルのグラッとしたロールが出る時があるほか、高速道路などでペースを上げると直進安定性がよくないなど、走りのネガはある。
これだけだと、人気のジムニーも形無しといった感じになるが、そうではない。
ジムニーはちゃんと運転しないとしっかり走らせることができないという側面がある。しかし、これは見方を変えると、ジムニーはクルマを操っている感が充分に感じられ、ちゃんと走らせることができた時の喜びは大きいということだ。
考えながら運転をすることで、新たな魅力を発見できることもある。
マツダ6&CX-5
この2台に共通するのは、2.2Lのクリーンディーゼル、SKYACTIV-Dを搭載しているという点だ。そしてオススメは6MT搭載車だ。フラッグシップセダン、ミドルクラスSUVのどちらにも6MTが設定されているというのは本当に凄いことだ。
まず2.2Lのクリーンディーゼルは、45.9kgmの最大トルクをわずか2000回転でマークするとおり、中低速の図太いトルクが魅力的。これはガソリンエンジンでは味わえない感覚。
ディーゼルは高回転型ではないが、SKYACTIV-D2.2は引っ張ればタコメーターを振り切りそうな勢いで回るなど表情豊かである。
その表情豊かなエンジンを6MTだと濃厚に味わうことができる。
フィアット500ツインエア&アバルト
最後は輸入車からピックアップしてみる。
フィアット500ツインエアは875cc、2気筒ターボエンジンを搭載。スペックは85ps/14.8kgmで速くないし、エンジンもお世辞にも洗練されているとは言えないが、走っていて気持ちいい。
走行中は2気筒特有のポロンポロンというサウンドを奏でる。モデルの進化に合わせて2気筒ユニットも洗練されてきて、特徴的な音を消す方向になってきているのは残念だが、運転していてエンジンの鼓動が感じられる数少ないモデルだ。
それに対し、上級モデルのアバルトは1.4L、直4ターボを搭載。2021年1月現在日本で販売されているのは595アバルトのみで(2017年にアバルト500から改名)、180ps/23.5kgmとツインエアに比べると2倍以上のパワーを誇るだけあって動力性能面でも優れている。
ただ2ペダルのノーマルモードはかったるくてイマイチで、お薦めは5MT。5MTを駆使することで迫力のある走りを堪能することができる。
アバルトという気品のあるブランドイメージも魅力だ。
アバルトはホンダeとは違った意味で、お金に余裕のある人の遊びグルマとして最適と言えるだろう。
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