■Part02 高級ミニバンの狙い目ナンバー1
続いては、予算300万円以下で狙うミニバンの中古車だ。中古車でこの価格帯となると、現在では高級車の代名詞となっている各社のフラッグシップミニバンが中心となっている。
ピックアップした7車種の顔ぶれは、まずは国産Lサイズミニバンのなかで圧倒的なシェアを占めているトヨタアルファード/ヴェルファイアの現行型と先代モデルだ。そして、初代が国産Lサイズミニバンというカテゴリーを開拓した日産エルグランド。
エリシオンとのモデル統合によってシリーズ初のスライドドアを採用したホンダの現行型オデッセイ。そして、SUVのパジェロ譲りの悪路走破性をミニバンで実現した三菱デリカD:5だ。
まずは圧倒的な人気を誇るアルファード/ヴェルファイアだが、先代モデルの時はヴェルファイアの人気がアルファードを凌いでいた。しかし、現行型となって人気が逆転。
現行型、旧型ともにヴェルファイアのほうが最大値落ち率が大きくなっている。
アルファード/ヴェルファイアを除くと、3モデルはいずれも現行型だが、モデルライフの長いデリカD:5は最大値落ち率が90%超え。エルグランド、オデッセイも75%超えと値落ち率は大きくなっている。
そんな国産高級ミニバンでお薦めは現行型のヴェルファイアだ。300万円以下でもガソリン車だけでなく、ハイブリッド車も狙えて、年式は2020年式も圏内となっている。人気の2.5Lエアロ系に加えて、燃費性能に優れたハイブリッド車のエアログレードも狙える。
値落ち率は小さいが次点は現行型アルファードだ。
■Part03 高級サルーンの狙い目トップ3
300万円以下で購入できる高級中古車として最後にピックアップするのが国産セダン。
かつては高級車の代名詞だったが、最近では「セダン離れ」という言葉が定着し、タクシーやハイヤーに採用されている車両もミニバンへと移行しており、セダンの存在感も薄れつつある。
そんな国産高級サルーンのなかから次の中古車の相場などをチェックした。
レクサスはフラッグシップモデルである先代のLS、絶版となったばかりのGS、そしてミドルクラスのIS。トヨタは現行型&先代クラウン。
現行型では絶版となったクラウンマジェスタ。世界初のFCHVセダンとして登場したMIRAI。また世界市場で販売が好調なカムリをピックアップ。
続いて日産はショーファードリブンのシーマをはじめガソリン車とハイブリッド車を用意するフーガ。そして現行型スカイラインの3台。
ホンダは先進の3モーターのハイブリッドシステムを搭載したレジェンドと2020年フルモデルチェンジを行い、先代となったばかりのアコードという顔ぶれだ。
年式が進むと値落ち率は大きくなるが、だいたい40%台が基準の現行型で、レクサスISとスカイラインの最大値落ち率は注目。
また最大値落ち率が90%超となっているのはシーマやロングセラーモデルのフーガ、そしてレクサスLSだ。
一般的に大排気量セダンは国産・輸入車問わず敬遠されてしまうので、かなり割安となるのだ。そんな傾向を踏まえて国産高級セダンのなかから狙い目の中古車ベスト3を選んだ。
第1位は最大値落ち率77.7%の絶版車のクラウンマジェスタ。
狙い目の理由は、トヨタブランドのフラッグシップセダンらしく豪華装備が充実していること。そして、年式が新しいうえ、流通する中古車のうち、300万円以下のものが約65.8%と多い。
グレードは3.5Fバージョンが多く、搭載する3.5Lハイブリッドがハイオク仕様なのがマイナスだが、圧倒的な静粛性とスムーズな加速、そして本革シートをはじめとした豪華装備が300万円以下で手に入るのはオイシイ。
続いて第2位は日産フーガだ。
モデルライフが約11年と長いため、最安値は50万円以下となっているが、2018年式という高年式車も300万円以下で購入可能。なかでも狙い目はスムーズな加速が魅力のハイブリッド車だ。
そして、第3位はSH-AWDという3モーターのハイブリッドシステム+4WDシステムを搭載したホンダレジェンド。
流通台数がもともと少ないため、300万円以下も約19台しかないが、SH-AWDといえば、現行型NSXも搭載しており、エンジンの搭載位置が違うとはいえ、NSXと同じシステムをこの価格で味わえると思うとランクインは当然だろう。
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