やっぱりあのクルマがランクイン? 日本で盗難されやすいクルマ

やっぱりあのクルマがランクイン? 日本で盗難されやすいクルマ

 「朝、駐車場へいくと、クルマが盗まれていた…」というニュースを、TVやSNSで聞くことがあると思います。

 一般社団法人 日本損害保険協会によると、2020年2月の事例では、ひと月で、232件もの車両盗難事件が発生しており、そのうち発見できたのは42件、あとの190件は見つからずに行方不明となってしまったそうです。

 ランクルやハイエースなど、盗難車のランキング上位に常に入り続ける有名ブランドの他にも、最近は、海外で90年代国産スポーツカーの人気が高騰していることもあり、古いスカイラインやスープラ、インプレッサといったクルマも盗難対象となっているそうです。

 今回は「日本で盗難されやすいクルマ達」をご紹介します。車両盗難対策の一環となれば幸いです。

文:吉川賢一
写真:TOYOTA、HONDA、LEXUS、トビラ写真(Adobe Stock@buritora)資料:一般社団法人 日本損害保険協会

【画像ギャラリー】これらのクルマを所有している方は要注意!! 盗まれやすいクルマTOP10!!


TOP3は「ランクル、プリウス、レクサス」

  日本損害保険協会がまとめている「第21回 自動車盗難事故実態調査結果」によると、2020年2月の盗難車で最も多かったのが、ランドクルーザー(42台)、次いでプリウス(39台)、レクサスLX(25台)、アルファード(19台)、レクサスLS(14台)となっており、トヨタやレクサスの高級大型車が狙われやすいことがわかります。

 さらに下位のランキングを見ても、ヴェルファイアやレクサスRX、ハイエースなど、ミドルクラス以上のクルマが多く被害にあっているようです。

車両盗難件数は減ってきてはいるものの、それでもひと月に、200件以上の車両盗難が発生している(日本損害保険協会「第21回 自動車盗難事故実態調査結果」より)
車両盗難件数は減ってきてはいるものの、それでもひと月に、200件以上の車両盗難が発生している(日本損害保険協会「第21回 自動車盗難事故実態調査結果」より)
プリウス、ランクル、ハイエースのほかにも、2018年11月には、レクサスが急上昇、2020年2月ではアル/ヴェルも上位に(日本損害保険協会「第21回 自動車盗難事故実態調査結果」より)
プリウス、ランクル、ハイエースのほかにも、2018年11月には、レクサスが急上昇、2020年2月ではアル/ヴェルも上位に(日本損害保険協会「第21回 自動車盗難事故実態調査結果」より)

屋内駐車場でも安心はできない

 盗難される場所としては、「自宅(野外)」が約50%、「契約駐車場(野外)」が約20%を占めています。また、「自宅(屋内)」も約8%もの比率があり、一見、安心ができる屋内駐車場であっても狙われていることがわかります。

屋外の契約駐車場が最も狙われやすいが、「自宅(屋内)」での車両盗難も約8%ある(日本損害保険協会「第21回 自動車盗難事故実態調査結果」より)
屋外の契約駐車場が最も狙われやすいが、「自宅(屋内)」での車両盗難も約8%ある(日本損害保険協会「第21回 自動車盗難事故実態調査結果」より)

 また、発生時間帯は、「深夜(22時)~朝6時」が約70%と最も多く、次いで「日中(9時~17時)」が約14%、「夜間(17時~22時)」が約7%。深夜に多いイメージがありますが、明るい日中であっても車両盗難が起きていることは注意しておかねばなりません。

明るい日中(9時~17時)であっても、車両盗難が起きていることは、注意しておかねばならない(日本損害保険協会「第21回 自動車盗難事故実態調査結果」より)
明るい日中(9時~17時)であっても、車両盗難が起きていることは、注意しておかねばならない(日本損害保険協会「第21回 自動車盗難事故実態調査結果」より)

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