謹賀新年! 2021年に起きる自動車界の5大注目トピック

 2020年は皆様にとってどんな一年だったでしょうか? 本当にたくさんのことがありすぎた一年だったかと思います。「100年に一度の公衆衛生危機」と言われていますが、電動化や自動運転などが進む今は、自動車にとっても「100年に一度の転換期」と言われています。

 クルマのあり方が大きく変わってゆきそうな2021年ですが、そんなクルマを愛好する皆様にとって、笑顔あふれる1年になることを願いつつ、今年自動車界に起きる5つの重大トピックをご紹介します。

文/ベストカーWeb編集部、写真/編集部、HONDA

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東京モーターショー2021開催! TASは史上初の中止でどうなる!?

2020年の東京オートサロンで初公開されたトヨタのスポーツモデル「GRヤリス」と豊田章男社長。今年の開催は実現しなかったが、魅力的な新車の登場に期待したい

 ひとつめは、クルマの「今」を示し、「未来」を占うモーターショー関連のトピックから。

 前回2019年は、久々に100万人超となる130万900人の来場者数(※日本自動車工業会発表値)を記録するなど、人気復調の気配も見られた東京モーターショーは、今年開催予定。まだ詳細については発表されていませんが、現時点では開催される見込みです。

 一方、1月に毎年開催されていた「東京オートサロン2021」は、オンラインで行う「バーチャルオートサロン」を除いて中止が決定。会場での開催中止は1983年の初開催以来史上初となる異例の事態となりました。

 イベント中止は非常に残念ですが、プラスに捉えれば、自動車メーカー各社が当初出展を予定していたクルマ自体がなくなったわけではありません。近年の傾向から考えると、出展予定車のなかに「2021年内に登場する新車」があった可能性はかなり高いといえます。

 例えば、すでに米国で初公開されているスバルの新型BRZもその筆頭。共同開発車のトヨタ 新型86は、まだ公開されていませんが、東京オートサロンへ出展・初公開予定だったとすれば、年内の比較的早い段階で何らかの動きがあるかもしれません。

 東京モーターショーに関しては、オンラインも含めた開催も検討されるようですが、いずれにせよ、そこへ出展される予定の新車たちは、発売へ向けて着々と準備が進められているはず。世の中が平穏を取り戻し、ニューモデルたちがお披露目される瞬間が待ち遠しいです。

11月から自動ブレーキの搭載義務化開始

段階的に義務化がはじまる自動ブレーキの要件。すでに高い普及率を誇るが、装着の義務付けによってさらに新しい時代へ(出典:国土交通省)

 乗用車では2021年11月以降に発売される新車から自動ブレーキの搭載が義務づけられます。

 対象は、新車=すなわち2021年11月以降に発売される新規モデルかフルモデルチェンジ車となり、継続生産車への義務付けは2025年12月からとなるので、ひとまず「すでに販売されているクルマも義務化される」というわけではありませんが、そのインパクトは小さくありません。

 どのような自動ブレーキが義務化されるのか? 国土交通省が公開している保安基準を要約すると、

【1】試験車(40km/h)は、<静止車両に対して>衝突しないこと
【2】試験車(60km/h)は、<走行車両=20km/hに対して>衝突しないこと
【3】試験車(30km/h)は、<歩行者=5km/hの速度で横断、6歳児相当ダミーに対して>衝突しないこと

 という3つの項目が要件としてあげられています。

 しかし、例えばトヨタ カローラスポーツの自動ブレーキに関する説明を見ると、

「たとえば、歩行者との速度差が約40km/hの場合には、衝突回避または被害軽減をサポート。また、<中略>たとえば、停止車両に対し自車の速度が約50km/hの場合は、衝突回避または被害軽減をサポートします」(トヨタ公式HP)

 とあるように、すでに国産最新モデルの多くは、先にあげた要件を満たしている状況です。輸入車に関しては新車で2024年7月以降となっており、義務化は今後段階的に進められる予定となっています。

名門プレミオ生産終了 ホンダは軽トラ撤退

「農道のNSX」という異名も持ち、ファンから親しまれてきたホンダの軽トラ「アクティトラック」。同車の生産終了により、軽トラ市場は事実上、スズキ・ダイハツとそのOEM

 2021年はまだ明けたばかりですが、すでにいくつかの名門国産車が、今年限りで姿を消すことが決まっています。

 まず大きいのは、トヨタのプレミオ/アリオンでしょう。トヨタは、昨年末の12月1日に、プレミオ・アリオン・プリウスαの3モデルについて「2021年3月末をもって生産終了いたします」と発表しました。生産終了車についてメーカーが事前にこのようなアナウンスをするケースは少なく異例です。

 プレミオは、1957年に誕生した「コロナ」の後継車。つまり、60年以上の歴史をもつ名門セダンが姿を消すことになります。

 また、ホンダは2021年6月をもって「アクティ トラック」の生産を終了すると発表しています。同車の後継車はなく、事実上1977年から44年続いたホンダの軽トラ事業が終焉を迎えることとなります。

 歴史あるクルマの消滅は寂しいものですが、クルマは絶えず進化するもの。その代わりに時代に合った新しいクルマが登場することを期待したいです。

欧州で燃費規制導入 電動化さらに加速へ

東京モーターショー2019で公開された日産アリア。4WDの90kWhバッテリー搭載車は、実に290kW、600Nmというハイパワー&大トルクを誇る

 欧州ではいよいよ2021年から企業別平均燃費基準(CAFE)が始まります。

 CAFEは、その名の通り企業別の平均燃費に関する環境規制。グローバル化が進むなか当然、日本市場の国産車も無関係というわけではなく、こうした規制は国際調和で、日本でもほぼ同じ基準を採るのが通例ですから、その影響は小さくないでしょう。

 昨年は日本でもスバルのBRZなどが生産終了するという動きがありましたが、今年は燃費規制と合わせてクルマの電動化がさらに進みそうな気配。

 実際、日産は今年、パワフルな電動SUVの「アリア」を発売予定で、マツダも年初に「MX-30」EV仕様を発売予定となっています。

 伝統的なクルマの価値観でいえば、やはりエンジン車の魅力には替え難いものがありますが、新しい価値観を持った楽しい電動車の誕生にも期待が高まります。

ホンダで走る! 7年振りに日本人F1ドライバー誕生

アルファタウリ・ホンダのドライバーとしてテスト走行をおこなった角田。久々に登場した新星の活躍に期待!

 最後は日本にとって明るいニュースです。

 2020年に駆け巡った大きなニュースといえば、ホンダのF1活動終了発表。現在、レッドブル系の2チーム・4台にパワーユニットを供給するホンダですが、2021年シーズンいっぱいで活動を終了することになります。

 しかし、そんな最終シーズンには吉報も。今季は、レッドブルの姉妹チームであるアルファタウリ・ホンダから角田裕毅(20)の参戦が決定。

 2014年シーズンいっぱいでF1から去った小林可夢偉以来、7年ぶりとなる日本人F1ドライバーが世界最高峰の舞台を走ることになります。角田はまだ20歳と伸びしろのあるドライバー。昨年はF1に次ぐカテゴリーのF2選手権で3勝、年間3位という実績もあげています。

 レッドブル・ホンダは2020年最終戦を優勝という形で締めくくりましたが、上り調子出迎えるラストシーズン、傘下のアルファタウリで走る角田選手の元気なドライビングは要注目です。

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