中古車の醍醐味であり最大のメリットは、新車時価格が高くて手の届かなかったクルマが、割安な価格で手に入れられることだ。ただし、生産終了したスポーツカーの一部は海外のユーザーが購入し、価格が高騰することもある。
最近では軽自動車でも新車価格200万円というクルマも珍しくなくなっているし、カローラの最上級グレードのハイブリッドW×Bが275万円と300万円近い。マツダ3も高いのは300万円超。
そこで、中古車ならば、予算300万円でどんなクルマが購入できるのかを調べてみると、お買い得となった高級車がてんこ盛りとなった!
【画像ギャラリー】オススメ中古車&相場をギャラリーでクイックチェック!
※本稿は2020年12月のものです。●中古車相場などのデータは萩原氏調べ。流通量の台数は次のとおり。★10台以下、★★50台以下、★★★100台以下、★★★★100台以上、★★★★★300台以上
文/萩原文博、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年1月10日号
■Part01 高級SUVの狙い目トップ3
ライズが新車販売台数ナンバー1に輝くなど、現在飛ぶ鳥を落とす勢いで売れているSUV。国産車では2020年もトヨタがハリアー、ヤリスクロス、日産はジュークの後継車、キックスが登場するなど充実したモデルラインアップとなっている。
そんな国産SUVのなかから、上級SUVとして11車種をピックアップしてみた。
まずは、キングオブSUVという称号を与えられているトヨタランドクルーザー。200系と呼ばれる現行型は2007年に登場したが、現在でも安定した人気を誇る。
続いてはランドクルーザープラド。SUVのなかでもタフギア色の強いモデルで、もともと人気は高いのだが、最近の直線基調のデザインを採用した無骨系モデルの人気上昇を受けて、さらに注目が上がっている。
そして国産プレミアムSUVのパイオニアであるハリアーの先代モデルをトヨタからはピックアップした。レクサスは、3列シートモデルを追加した主力モデルのRX。そして、RXとともに安定した人気を誇り、レクサスの屋台骨を支えるNXを選んだ。
半数近くがトヨタ系となってしまったが、ガソリン車に3列シートモデルを用意するホンダCR-V。
日本のみならず、北米市場でも人気を誇るスバルは、ステーションワゴンベースのクロスオーバーモデルのレガシィアウトバックと国内販売モデルで最も悪路走破性の高いフォレスター。
そして三菱はPHVで最も販売台数の多いアウトランダーPHEV。マツダは5人乗りのCX-5と3列シートを採用したCX-8だ。
これらの今流通している中古車で、お薦め第1位の車種はランドクルーザープラドだ。
100万円台から購入できるが、何と言ってもほかに代わる車種がないのが最大の魅力だ。モデルライフが長いので、300万円以下の中古車も約200台と豊富なのも高ポイント。
グレードは2.7Lガソリン車が中心だが、わずかながらディーゼル車も300万円以下で流通している。
続いて第2位はアウトランダーPHEV。約300台の中古車が300万円以下で、2.4Lエンジンとなった後期型も狙えるようになった。
そして第3位はCX-8。ミニバンでない3列シートの選択肢としてお薦めしたい。
コメント
コメントの使い方