トヨタ車体コムス P・COM(B・COM:商用仕様)
ここからは現状で購入可能、もしくは超小型モビリティとして実証実験用車両として登場した小型EVを取りあげてみよう。
トヨタグループのトヨタ車体が手がける小型EV「コムス」(2012年発売)は、超小型モビリティに含まれる1名乗車のEV。道路運転車両法上は車検、車庫証明、重量税、取得税のいらない「ミニカー」になる。
ちなみに1名乗車のEVに関しては、トヨタ本体が手がける実証実験用車両として「i-ROAD」があり、前2輪にフロントのリーン式サスペンションを備え、後1輪をモーターで駆動する3輪車両だった。愛知県豊田市内や東京都内などで実証実験が行われた。
■トヨタ車体「コムス」:ミニカー(第一種原動機付自転車:4輪)
全長×全幅×全高:2395(2475*)×1095(同:1105*)×1500(1495~1505)mm *:デッキ
ホイールベース:1530mm
サスペンション:前:マクファーソン・ストラット、後:トーションビーム・アクスル
ブレーキ:前:ディスク、後:ドラム
最小回転半径:3.2m
駆動方式:後輪駆動
モーター最高出力(定格出力)5kW(0.59kW)
最大トルク:40N・m
バッテリー:専用密閉型鉛
容量:約3.7kWh
乗車定員:1名
車重:410~430kg
最高速度:60km/h
一充電航続距離:57km(社内測定値)、102km(30km/h定置走行時)
充電時間:6時間程度
価格:P・COM:89万5278円、B・COM:79万9537~91万9722円
※商用仕様のB・COMはベーシック/デッキ/デリバリーの3タイプ)
先達としての日産ニューモビリティコンセプトとホンダMC-β
タンデム2名乗車のレイアウトを採用した個性的なデザインの小型EVとして、日産が2010年に公開した超小型モビリティ車両である「ニューモビリティコンセプト(以下、NMC)だ。
ルノーが開発した小型EVのシティコミュターである「Twizy」(トゥイージー)の日本仕様と基本的に考えてよく、超小型モビリティとして国交省の実証実験に使用され、神奈川県横浜市ではカーシェアリング事業用車両として利用された。
同じく実証実験に使用されたのが2013年に発表された「ホンダ MC-β(ベータ)だ詳細なスペックは明らかではなく、全長2495×全幅1280×全高1545mm。乗車定員は2名(前後に座る)。
床下配置のリチウムイオンバッテリーとモーターで後輪を駆動、最高速は70km/h程度とされ、最大航続走行距離は80km程度とされていた。
2013〜16年に熊本県、さいたま市、そして宮古島で実証実験が行われた。ともあれ、この2台は実証実験終了後には、超小型モビリティの進展を待つことになってしまった。
■日産ニューモビリティコンセプト(認定車)
全長×全幅×全高:2340×1230×1450mm
ホイールベース:1684mm※
サスペンション:前後ストラット
ブレーキ:前後ディスク
最小回転半径:3.4m
駆動方式:後輪駆動
モーター最高出力:15kW(定格8kW)
最大トルク:57Nm※
バッテリー:リチウムイオン
バッテリー容量:6.1kWh※
乗車定員:2名(前後)
車重:470kg(簡易ドア無)、500kg(簡易ドア付)
最高速度:約80km/h一充電走行距離(NEDC):約100km
一充電航続距離:約100km
充電時間:約4時間(200V)
※ルノー・トゥイージー発表値より換算。NMCは実証実験対応のため、発売時期および販売価格、適合車両カテゴリー、免許制度、税金等は未定
コメント
コメントの使い方C=POD期待してたがトヨタさん売る気なし‥高い月額のキントウで、車両売り切りなし