【番外コラム】トラックドライバー 長野潤一 あの震災の衝撃
震災直後は関東地方も大混乱だったが、5日目に丸の内の大企業から東北の支店に備蓄物資を運ぶ仕事が入った。その後も何度か東北沿岸部の各地に支援物資を運んだが、そこには衝撃の光景が広がっていた。
仙台の荒浜は三陸道から海寄りの街が、ほぼなくなっていた。石巻では道路の真ん中に漁船があり、製紙工場の幅100m以上ある塀が、引き波ですべて海側に傾いていた。工員は日和山に逃れ九死に一生を得たという。
女川の中心部では3~4階建てのビルがまるでサイコロのように根こそぎ倒れ、他のビルの屋上には乗用車が載っていた。気仙沼の市街地に配達に行った時は、指定された住所付近の建物はすべてガレキと化していた。
雨がそぼ降るなか、ダンプカーのみが行きかい、僧侶が一人手を合わせ供養をしながら歩いていた。この世のものとは思えない光景だった。他の人を助けるために亡くなった方も多数いると聞く。謹んでお悔やみ申しあげたい。
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