■室内騒音対決
運転席と助手席の間、センターコンソール上10cmのポイントで騒音を計測。
スペーシアカスタム、ソリオとも路面のつなぎ目などを超える時にはドン、と室内音が大きくなるが、加速時、定速走行時ともすこぶる良好な静粛性だった。
120km/h走行時はターボとはいえスペーシアの658ccエンジンにはかなり負荷がかかっているにもかかわらず、唸るような音はいっさいないので、オーディオのボリュームを上げなければいけないということもない。
対するソリオは排気量の余裕もあり貫禄勝ち。
■高速燃費対決
100km/hと120km/hではどのくらい燃費が悪化するのか? 懐事情に直結する燃費への興味は尽きない。
スペーシアカスタムの658cc、直3ターボのR06Aエンジンはトルクも太く、高回転でもフリクションなく回る。
全開加速時にはエンジンへの負荷が大きく、瞬間燃費は5km/Lを切るようなケースもあるが、120km/hでも定常走行なら、WLTCの高速道路モード達成率60%の11.8km/Lとまずまずの燃費をマーク。
ターボとはいえ軽自動車で11km/Lは厳しいように感じるかもしれないが、エンジンへの負荷を考えると充分合格レベルだろう。
対するソリオ。今回のスペーシアカスタムとの120km/h高速バトルでは、これまで僅差の接戦を演じてきたが、燃費は最も差をつけての圧勝となった。
この圧勝劇は、スペーシアカスタムの倍近い1242ccの排気量による余裕のなせる業だ。
ソリオも120km/hに加速するまでは燃費も悪化するが、一度速度が乗ってしまえば、アクセル開度はスペーシアカスタムよりも明らかに小さくてすむため、エコドライブも簡単だ。
●スズキスペーシアカスタム(グレード:ハイブリッドXSターボ)
・車両価格:183万5900円
・駆動方式:FF
・車重:900kg
・エンジン形式:直3DOHCターボ
・総排気量:658cc
・最高出力:64ps/6000rpm
・最大トルク:10.0kgm/3000rpm
・高速道路モード燃費:19.7km/L
・タイヤサイズ:165/55R15
●スズキソリオ(グレード:ハイブリッドMZ)
・車両価格:202万2900円
・駆動方式:FF
・車重:1000kg
・エンジン形式:直4DOHC
・総排気量:1242cc
・最高出力:91ps/6000rpm
・最大トルク:12.0kgm/4400rpm
・高速道路モード燃費:21.1km/L
・タイヤサイズ:165/65R15
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