中国の最高級車「紅旗H9」本格上陸!! 中華の怪物に名古屋ナンバーがついた!!


■「紅旗H9」が史上初の快挙となった経緯は?

 紅旗H9は、純中国メーカーの乗用車として(調べた限りで)日本の公道を走るための一般ナンバーが付いた初めてのクルマである。もちろん、公道を走れるという点においては大使館用の車両(俗にいう外ナンバー、青ナンバー)が存在するが、こちらは外務省管轄となるため日本の保安基準や車検などほぼ無関係。ゆえにこれは別物だ。

 なお、過去、純中国メーカーの乗用車が日本に「輸入」された例はある。しかし、それは研究や展示を目的としたもので公道を走るためのナンバーを取得したわけではない。

 日本の公道を走る目的で輸入したものの、ナンバー取得には至らず中国に送り返された車両もあると聞く。

中華の怪物本格上陸!! 中国の最高級車「紅旗H9」に名古屋ナンバーがついた!!
紅旗H9 リア

 いっぽう、同じ純中国メーカー製のクルマでも商用車というカテゴリーでは、京都市内の路線バスとして活躍中のBYD製電気バスを筆頭に数多くの中国製車両が登録されている。乗用車と違って架装を行うトラックやバスなどは、ナンバー取得の基準が乗用車に比べて緩和されており、乗用車よりはハードルが低い状況がある。

 さかのぼると、1980年代前半に北京ジープ(BJ212??)が日本で登録、販売された例もある。

 合弁会社の乗用車ということであれば上海ドイツ国民自動車という会社が輸入販売する上汽VW(上海汽車とVWの合弁会社)製の「VWラマンド」(ゴルフ7のセダン版)に京都ナンバーがつけられている。

 純中国メーカーの乗用車がなぜ、日本の登録が難しいのか? それは、中国はUN-ECE(国連欧州経済委員会)による協定規則の締約国(58協定締約国)ではないことが最大の理由だ。(認証が必要なパーツに「Eマーク」がついていない)。

 しかし紅旗H9については、実際にクルマをぶつけてその安全性を確認する「破壊試験」などで莫大な費用をかけることなく、登録が実現した。これは、メーカーである第一汽車の全面バックアップがあったから可能となった。

 メーカーが相応の試験結果や保安基準適合に類する書類を用意して認証が受けられれば、58協定締約国ではなくても日本での登録が可能となるわけだ。

 さらに紅旗H9は、開発時点からグローバルでの展開を前提としてきた経緯もあるため、世界基準にも対応できる安全性も担保できていた。輸入元の話によると、苦労したのは灯火類だったとのこと。紅旗H9の灯火類といえば、ドアを解錠すると、グリル周りからカーシランプに至るまでユニークなLED照明の演出も特徴だ。

 それらを含めて電気系統の配線がこの上なく複雑だったとのこと。第一汽車から送られてきた700Pもの配線図を一つ一つ確認しながらの作業となった。

■日本での正式発表はいつ? 本当に買えるようになるの??

 ついに、日本でのナンバー取得が完了した紅旗H9だが、すでに価格も決定し、日本国内の中国企業などから続々と注文が入っているとのこと。今年2月、最初に入って来た3台に続いて、すでに数台が日本に上陸しており正式発表までのカウントダウンも始まっている。

中華の怪物本格上陸!! 中国の最高級車「紅旗H9」に名古屋ナンバーがついた!!
今年2月に最初に入って来た3台に続いて、すでに数台が日本に上陸している

 なお、日本で販売される紅旗はすべて、メーカーである中国第一汽車からダイレクトに日本へ輸入する正規輸入という形をとって販売される。日本に入る車両はすべてメーカーが厳格に管理しており、中国の紅旗ディーラーで購入して日本へ輸入する「並行輸入」という形はとれない仕組みになっている。

 (※編集部注/紅旗H9の車両価格と「どこで買えるか」情報については、現在情報を整理中のため、完全判明し裏取りまで完了次第、当サイトにて近日公開いたします。もう少々お待ちください)

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