北米トヨタの最新ミニバン「シエナ」が大ヒット中! 日本ではなぜ売らないのか?

全車2.5リッターV6のハイブリッドになった!

歴代モデルのパワートレインは3.5L、V6ガソリンが中心だったが、フルモデルチェンジを経て全車2.5Lエンジン+1モーターのハイブリッドに統一
歴代モデルのパワートレインは3.5L、V6ガソリンが中心だったが、フルモデルチェンジを経て全車2.5Lエンジン+1モーターのハイブリッドに統一

 そして、今回シエナのフルモデルチェンジで最大の話題はパワーユニットだ。これまでのV6ガソリンエンジンから全車ハイブリッド化へと進化。プラットフォームがカムリなどと同じTNGA-Kへと一新され2.5リッター直4エンジン+モーター(AWDは2モーター)の組み合わせだ。

 システム合計の出力は245hpと50hp近くパワーダウンしたものの、ハイブリッドの低速域からのリニアな加速と圧倒的な燃費向上は既存のミニバンユーザーからも大歓迎された。

 地域によっては天候などの関係でAWDが求められる傾向があるが、こちらもドライブシャフトのないリアモーターの採用によりフロアの低さをキープし、居住性をフルに活用できることも小さいながら大きなアドバンテージになっている。

日本の新幹線をイメージしたフロントマスクのデザインが人気沸騰の理由の一つ

フロントマスクはアルファード&ヴェルファイア顔負けの迫力あるデザインに仕上がっている。日本の新幹線をイメージして作られたという
フロントマスクはアルファード&ヴェルファイア顔負けの迫力あるデザインに仕上がっている。日本の新幹線をイメージして作られたという

 そしてもうひとつ。人気再沸騰の要因はデザインだ。新型シエナは従来のミニバンっぽくないスタイリングを意識している。

 フロントデザインには新幹線をインスパイアしてサイドに回り込んだヘッドライト、前後にはエアインテーク/アウトレット風のスリットなどなど、3列SUVのハイランダーに近い、というよりもむしろかそれ以上にアグレッシブな印象さえ受けるスタイリングなのだ。

運転席と助手席を分断するブリッジ・コンソールは幅が広く、肘をおきやすい
運転席と助手席を分断するブリッジ・コンソールは幅が広く、肘をおきやすい

 室内もシフトレバーもセンターコンソールに配置してドライバーをきっちりと囲むレイアウトを採用しているが、スライドドアから乗降性のよい低床に前後方向に最大限スライドする2列目シートはチャイルドシートを搭載した状態でも3列目へのアクセスが容易といった、ミニバンユーザーには嬉しいミニバンの特性をしっかりと保持している。

 スライドドアや電動テールゲートは荷物や子供を抱えた状態でも開閉可能な「足を翳すだけで」開く機構も用意。カップホルダーや収納スペース、人数分以上のUSBソケット、1500Wの120Vコンセントを備えるなど、今日的な使い勝手にも磨きがかかっている。

7人乗り仕様の2列目キャプテンシート。前後方向に635mmスライドする
7人乗り仕様の2列目キャプテンシート。前後方向に635mmスライドする

【画像ギャラリー】日本でも売ってほしい! 北米で販売絶好調の高級ミニバン トヨタシエナの秘蔵写真!!

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