■デビュー後1年の日産キックスが近く一部改良
日産は7月にもキックスを一部改良します。
4月実施の法改正で、夕方になるとヘッドライトが自動点灯し、固定式となるオートライトシステムを採用します。
これに伴い従来モデルは一時生産を中止している状況す。改良モデルの納車が可能になるのは、8月からとなる見込みです。
■ホンダ、シビック&インサイトは統合・一本化?
ホンダは2022年中盤にもシビック&インサイトを統合して一本化すべく検討している模様です。
もともと両モデルはプラットフォーム&基本コンポーネントを共用した兄弟車的ポジショニングです。インサイトはセダンタイプで、1.5Lハイブリッドの専用モデルとして質感の高さが売りです。
対するシビックは同ポジションですが、パワーユニットは1.5Lターボを搭載して差別化しています。
ホンダは段階的に純ガソリン車をなくす方針を出していますが、これに対応させるようにホンダは2022年中盤にもシビック5ドアに1.5Lハイブリッド車を設定する方向で開発を進めているようです。
現行インサイトはLX、EXの2グレード構成で、8月上旬発表、9月上旬発売の新型シビック5ドアと同じラインナップであり、1.5Lハイブリッドを設定すればインサイトは必要なくなり、両モデルの一本化も濃厚です。
■スズキ、ワゴンRベースの両側スライドドア車は年末に延期か?
スズキは5月に予定していたワゴンRベースの両側スライドドア車の発売を年末に先送りしたようです。
同モデルはスイング開閉ドアの現行ワゴンRをベースにリアの両側ドアのスイング開閉から電動スライド開閉に仕立てることで、より使い勝手を向上させた仕様としています。
ダイハツが先行してムーヴキャンバスを2016年9月7日に発売しヒットさせており、これに追随して発売します。
ムーヴキャンバスは丸みを持たせたエクステリアデザインに丸型2灯式ヘッドランプを採用したキュートなデザインなど女性向け中心のコンセプトを採用しています。
660cc、NAのみで走り重視のターボ車は設定していませんが、個性的なデザインと作りのために車両本体価格は145万~175万円と高めの値付けとしています。
ワゴンRベースの両側スライドドア車も同じように女性向けのコンセプトで仕立てる可能性が強いと思われます。
■日産、新車の納期遅れや新型車の発売先送りで苦戦続く
日産の今年の国内販売は新車の納期遅れや新型車の発売時期の先送りで苦戦が続きそうな見通しとなっています。
当初は今年の前半は新型コンパクトSUVキックスの増産、昨年12月23日に一新したノートのフル販売、3月にはノートのプレミアムモデルであるノートオーラの追加で増販攻勢をかける方針でした。
ところが実際はサプライヤーからの半導体部品の供給遅れで、増産ができなくなっています。
ノートオーラもようやく6月15日に発表にこぎつけたものの、発売開始は9月と先送りになっています。
6月発売予定だった新型電気自動車アリアも発表はしましたが、発売や納期は12月以降にずれ込んでいます。
今後の展開としては9月にエクストレイルのフルモデルチェンジを控えていますが、同様の理由で発売は年末近くにずれ込む可能性もあります。
国内販売ではトヨタに次ぐ2位争いが熾烈になり、日産の動向が注目されていますが、このまま推移すると、スズキ、ホンダ、ダイハツの3社にさらに差をつけられ、5位が定位置になりかねません。
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