テスラ株は今が売り時? 株価動向を徹底分析!


 2021年6月25日、パナソニックが保有していた約4000億円のテスラ株を売却した。パナソニックがテスラを見限ったということなのか、いったいこれは何を意味するのか? 

 テスラ株は2020年初めには100ドルを切っていたが、今年に入り900ドル前後まで上昇し、現在の時価総額は約6500億ドルとトヨタを大幅に上回っている。

 テスラ株は今が売り時なのか? 最近のテスラの株価動向や今後の計画などを元外資系証券マンのアナリスト、柳澤隆志氏が解説する。

文/柳澤隆志
写真/テスラモーターズ

【画像ギャラリー】大幅値下げされたテスラモデル3と日本の電気自動車を比較する


■パナソニックによるテスラ株売却

2021年2月17日、テスラモーターズジャパンが大幅な値下げを行った。パナソニックバッテリー搭載の北米工場生産モデルから、上海ギガファクトリーモデルとなり、リチウムイオン電池は中国の車載電池最大手CATL製となったことにより、モデル3ロングレンジは156万2000円値下げされて499万円、モデル3のスタンダードレンジプラスは、511万円から82万円値下げされて429万円
パナソニックの投資した2010年からの株価上昇は目覚ましい (出典:各種公表資料より筆者作成、写真:テスラ)

 パナソニックが6月25日に公表した有価証券報告書で、2021年3月末までにこれまで保有してきたテスラ株を全株、約4000億円で売却したことが明らかとなった。政策保有株式の見直しの一環という。もともとは2010年に約24億円を投資、それが11年で約170倍になったわけだ。なんともうらやましい。

 2020年3月末時点での時価は約809億円、当時は株価が100ドル程度だったので今回の平均売却価格はざっくり500ドルという計算になる。

 そこで売ったのがグッドトレードだったのか、アップル株10%を2300ドルで手放してしまったアップルの3人目の創業者ウェインのようになってしまうのか? テスラのこれまでとこれからを見ていこう。

■直近のテスラ株の推移

テスラの株価は1月終わりにつけた高値900ドルから下落したが直近は回復基調、ただしS&P500やナスダックと比較して依然アンダーパフォーム(出典:各種公表資料より筆者作成)

 パナソニックのような長期投資家は大きく利益を上げたが、直近参入した投資家は株価の下落に苦しめられている。下のグラフは過去1年間のテスラの株価を示したものだ。昨年6月30日の価格を100として指数化し、比較のためにS&P500とナスダック総合(両者とも右軸参照)も付け加えた。

 この記事執筆時点でテスラの株価は約680ドル。1年前と比べて3倍以上の価格で取引されている。同時期にS&P500やナスダックが1.4倍になっているのに対して大きくアウトパフォーム。

 だが今年1月25日に高値900.13ドルを付けた後は下落トレンドに転じ、現在は2割強の下落。同時期のS&P500が11%のプラスとなっていることを考えると直近は大きくアンダーパフォームしていることになる。

次ページは : ■直近の価格下落の理由

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