【番外コラム】一度見直してみよう! 事故を起こさない運転
事故を起こさないためにいちばん大切なことは減速だ。確実にしっかりとブレーキを踏めることが大切。クルマが止まった状態で、アクセルからブレーキにすばやく踏み替えてみてほしい。
そして力いっぱいブレーキペダルを踏み込むのだ。足が伸び切ってしまい、踏力が100%ペダルに伝わりきらなくなってはいないだろうか? 踏み替えはスムーズだろうか?
ほとんどのドライバーがベストなドラポジで運転していない。というか、もう自分のドラポジそのものを忘れてしまっているものだ。
ドラポジが適切でないと、出合い頭などとっさの事態に出合った時に急ブレーキや急ハンドルを切ることができない。それだけではなく、普段からスムーズな運転操作ができずストレスの原因にもなる。
まずはもう一度自分のドラポジを確認してほしい。加齢や運動不足などで姿勢や体重も変化していて、以前と同じドラポジではスムーズな操作ができなくなっているもの。
ボクがF3000マシン(現在のスーパーフォーミュラ)でレースをしていた30代の頃でも、走るたびにシートやペダルを調整してベストなポジションを試行錯誤していた。実際、その日の体調でもドラポジは微妙に変化するものだ。レーシングドライブではドラポジ調整だけで0.2秒も速くなることがあった。
さて、前述したブレーキに話を戻そう。ブレーキングは家の駐車場に止めた状態でも簡単に練習できる。ドラポジを決め、できればエンジンをかけたいが停止していてもかまわない。
まっすぐ前方を見つめた状態でアクセルを少し踏み込み、その状態からすばやくブレーキペダルに踏み替え力いっぱい踏み込むのだ。しかもカカトを支点に床につけたまま左右に動かし踏み込む。これを何度も繰り返す。身体に覚え込ませれば不測の事態に対処できるものだ。
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