■テーマ06:走りの楽しいトヨタのセダンはどれ?
トヨタで「走りのいいセダン」といえば、間違いなく新型MIRAIとなる。そもそもトヨタのセダンのなかで最も新しいし、コストダウンだってしていない。
何よりボディ剛性が圧倒的に高いのだった。新型MIRAIのベースはレクサスLSやLCに使われている『GA-L』プラットフォームで、標準的な状態ですらお金かかってる。
そんなプラットフォームをベースに水素タンクを安全に搭載すべく驚くほど強固な構造としたそうな。ボディ剛性という点じゃ世界一かもしれない。
実際、新型MIRAIのハンドルを握るとボディは微動だにせず! ブルブル感なんか宇宙の果てに飛んでいってしまった感じ。加えて振動源となっているエンジンなどを搭載していないため、微振動すら入ってこない。
昔から優れたエンジンを「電気モーターのような」と表現するけれど、新型MIRAIは文字どおりモーター。世界で最も強固なボディを振動のないモーターで走らせるんだから悪い要素なし。
重心低く前後の重量配分よいため、ハンドリングは素直だし楽しい。
レクサスであればマイナーチェンジを受けたISでしょう。といってもレクサスのセダン、今やISとLSのみ。LSのハンドル握るとすべての点でMIRAIに勝てていないためガックリします。消去法でISになる。
今までダメな印象しかなかったISながら、ここにきて仕上がってきたように思う。なかでも今や希少な存在になったNAの3.5L V6は懐かしいエンジンフィールを持つ。
こういったクルマ、5年したらなくなります。
●結論…一台はボディ剛性ハンパなしのMIRAI。もう一台はマイナーチェンジ受けたIS
■テーマ07:走って楽しいトヨタのハイブリッドカーはどれ?
もう、0.1秒たりとも迷うことなくRAV4 PHVとしておく。このクルマ、どんな基準を当てたって楽しい!
街中を普通に流していれば快適至極な電気自動車である。ハイブリッド車に乗ったことのある人ならわかるとおり、モーター走行モード中は気持ちいい。エンジンかかった瞬間、現実に引き戻されちゃう感じ。電気自動車モードで走っている限り、滑らかで平和な楽しさがずっと続く。
頭切り替えてアクセル踏んだら違う楽しさが飛び出してくる! アクセル全開にすると最初にモーターでグイッ! と加速開始! ひと呼吸置いてエンジンかかり、そいつのパワーが上乗せされてくる。
フル加速体勢に入った時の速さときたら、現時点でトヨタ車No.1だったりして。パワーが足より速いという点でも魅力的だ。RAV4 PHVに乗ると「電動化も悪くないね!」。
同じようなパフォーマンスをエンジンだけで実現するなら500馬力必要。
2番手はクラウンの3.5L V6ハイブリッド。
クラウン、ここのところ埋もれちゃってるけれど、ハンドル握ってアクセル踏むと速いです! なんたってシステム出力は359馬力! 5L級のNAエンジンに匹敵する。
コーナーのクリッピング手前から(タイムラグを見越して気持ち速くアクセル踏む)アクセル全開したら、ジワッとモーターパワーが出た後、ド~ンと299馬力のV6エンジンが立ち上がってくるのだった。もう少しカッコよければ売れたかも。
●結論…RAV4 PHVとクラウンHVの2台。モーターの加速感が楽しすぎる!
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