Androidのシャープは「特に事例なし」との回答
iPhoneのライバルであるAndroidはどうなのか? こちらも光学式手ぶれ補正の機種は数多くラインナップされている。が、筆者が調べた限り、故障する事例はあるものの、iPhoneほど多くない印象だ。
そこで、国内のAndroidスマホ市場でシェアトップのシャープに話を聞いてみた。バイク関連の振動でスマホが故障する事例が寄せられているのか、との質問については、「現時点では、類似する事例は寄せられておりません」(シャープ広報担当)とのこと。
バイクにスマホを装着する際に注意すべきポイントとして、「ハード面では特にございませんが、高温になる場所に置かれると電池に影響がでますのでお控えいただきたいと思っております」との回答も得られた。なおシャープでは、「バイクに特定した注意喚起の予定は現時点ではございません」という。
ソフト上で処理する「電子式」の方が振動には強い!
ライダーにとって有益な話も聞けた。「あくまでも原理的な話となりますが、手振れ補正の機能に限れば、機械的な構造(ハードウエア)を具備した光学式の方が故障する可能性は高いと考えます。電子式は、ソフトウェア処理で手振れ補正しているため、機械的な構造のない点では有利です」
「電子式手ぶれ補正」とは、光学式のようにメカでブレを抑えるのではなく、撮影した複数の写真を電子的にずらすことで被写体のブレを抑えるように補正するシステム。
つまりバイクにスマホをマウントしたい人は、「電子式手ぶれ補正」のスマホを使えば故障の可能性が減る、ということになる。
バイク用に安い中古スマホを調達するのも手
電子式手ぶれ補正のスマホを探してみると、iPhoneはSE(初代)、6など。発売が新しめのSEでも登場は5年以上前。2018年秋頃までの販売なので新品の入手は厳しいだろう。Androidの場合、新品でも低価格帯でいくつか存在した(OPPO・Reno3 A、SHARP・AQUOS sense4など)。
または中古か低スペックのスマホをバイクにマウントし、メインで使っている高性能スマホとテザリングするのも手。高性能スマホは服のポケットやデイパックなど震動の少ない所に入れておけば、ハイスペックを活かせる(マウントした中古スマホは壊れるかもしれないけど……)。
バイクとスマホは今や切っても切り離せない関係。なるべく故障を避けつつ、何とか上手に使っていきたいものだ。
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