目立った活躍はしていないけど…実はすごい! 日産の今を支える隠れ名車たち6選

高級感あふれる大柄な見た目とは裏腹なコスパ抜群の大人のセダン「ティアナ」

骨太な挑戦が時代をリードする! 日産の迷車・珍車たち
V6 3.5リッターエンジンは231psを発生。美しさと強さを併せ持った「洗練された大人のための高級セダンだった

 2003年2月に発売されたティアナはモダンリビングを思わせる品格あるインテリアを最大の特長とした、洗練された大人のための高級セダンとしてデビュー。

 その特長を具現化した、落ち着きと新鮮さを醸し出すウッドパネルや贅沢なソファのようなシートなどを採用したインテリアは“和らぎ”、“もてなし”、“匠”といった日本人の生活価値観や新しい高級感を表現した秀逸な仕上がりだった。

 エンジンは実用域のトルクを重視した新開発のV6 2.3リッターエンジンを量販グレードに採用。また、V6 3.5リッターエンジン搭載車には世界初の大排気量FF用ベルト式エクストロニックCVTを搭載し、高級セダンたるスムーズな変速と滑らかな走りを両立していた。

 その後、2008年6月に2代目、2014年2月に3代目が登場。エンジンは最終的に無鉛レギュラーガソリン仕様の直4 2.5リッターに統一され、CVTの協調制御によるスムーズな走り出しと力強い中低速トルクによる心地良い加速によってクルーズ感覚を味わうこともできた。

 2019年12月に生産終了となったティアナだが、昨今のセダン離れが逆に追い風となり、現在は高年式の中古車でも手が出しやすい価格で推移している。

「エルグランド」は威風堂々という言葉がびったりハマる高級ミニバンの元祖

骨太な挑戦が時代をリードする! 日産の迷車・珍車たち
キング・オブ・ミニバンとして君臨し続けるエルグランド。2010年5月に8年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たした

 高級ミニバン人気の火付け役で、かつ高級ミニバンの元祖と言っても過言ではないモデルが、1997年5月に発売されたエルグランドだ。キャラバンコーチやホーミーコーチの後継となる日本最大級のLサイズミニバンは居住性に優れた大柄なボディはもとより、前後席間のウォークスルーを可能にしたスーパーマルチシート、多彩なシートアレンジを実現する回転対座方式の2列目シートや跳ね上げ方式の3列目シートの採用などによって快適な室内空間を提供した。

 その後、2002年5月と2010年8月にフルモデルチェンジを実施して、より洗練されたミニバンに進化。従来モデルから継承する同乗者へのもてなし感にあふれたインテリア、上質な乗り心地をもたらすトリプルオットマン付シート、圧倒的な臨場感を演出する電動開閉式11インチ大型ワイドモニターとBose® 5.1chサラウンドサウンドシステムを採用した後席プライベートシアターシステムなど、くつろぎと快適性を徹底的に追求した充実装備の数々は圧巻! 

 キング・オブ・ミニバンたる存在感抜群のエクステリアと相まって、今もなお日産の最上級ミニバンの座に君臨している。

電動化への未来の道を切り拓いた世界初の量産型EV「リーフ」

骨太な挑戦が時代をリードする! 日産の迷車・珍車たち
世界初の量産型EV、リーフ。「技術の日産」の粋を結集したクルマとして国内外から注目された。日本のEVの歴史を変えた!

 持続可能なゼロ・エミッション社会に向けた新しいモビリティを提案する世界初の量産型EVとして、2010年12月に発売されたリーフ。

 走行中に二酸化炭素などの排出ガスを出さないだけでなく、リチウムイオンバッテリーと電気モーターの搭載によって力強い加速性能、高級車のような静粛性能、優れた重量バランスによる高い操安性も実現し、今までにない運転感覚を可能としたエポックメイキングな1台であることは周知のとおり。

 デビュー当時の航続距離は200km(JC08モード)だったが、2017年9月登場の2代目は新型e-パワートレインの採用などによって400km(JC08モード)にまで進化。2018年7月にはピュアスポーツのスタイリッシュなフォルムとパフォーマンスを注入したNISMOバージョンも登場。

 専用チューンを施したコンピュータはNISMOならではの力強く俊敏なアクセルレスポンスを実現し、市街地やワインディングにおいて気持ちの良いドライビングフィールをもたらした。

 単に環境に優しいクルマだけでは終わらせない、スポーツマインドも刺激するバリエーションモデルを登場させるあたりは“やっちゃえ日産”の真骨頂か!?

次ページは : 第2世代のe-POWERを搭載した「ノート」は燃費ヨシ、加速ヨシ、静粛性もヨシ!

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