■低価格を守るためのガソリンエンジン、その後はBEVへ進化して欲しい
登場から5年が経過したパッソだが、現在のところ次期型が登場するといった情報は、流れてこない。2022年の新車スケジュールにも、パッソの名前は見当たらず、開発が進んでいるという情報も耳にしないのだ。
こうした中で、先日発表されたbZ4X。これはスバルとの共同開発BEVである。bZシリーズでは今後スズキ、ダイハツと共同開発したBEVを登場させる予定だ。このダイハツとの共同開発車が、次期型のパッソ/ブーンの役割を担っていくのではないかと筆者は考えている。
エントリーモデルで126万5000円という価格の安さを売りにしてきたパッソ。純ガソリンエンジンだからこそ可能だった低価格を、2030年以降の電動化時代にどうするのかが、大きな課題だ。
現在の純ガソリンエンジンで低価格を維持できるうちは、改良やマイナーチェンジを繰り返しながら進んでいくべきだろう。
そして低価格の軸となる、純ガソリンエンジンが使えなくなった際には、車両価格が30万円近く上がるHEVよりも、スパッとBEVへ姿を変え、新時代のプチトヨタを目指してほしい。
姿を消しつつある小さな登録車が無くならないよう、パッソにはこれからもトヨタ最小の地位を守ってもらいたい。
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