売れるにはワケがある! 会心の一撃を放ったクルマ5選

マツダの危機を救った! 初代CX-5(2012年~2017年)

売れるにはワケがある! 会心の一撃を放ったクルマ5選
エンジンだけではなく、SKYACTIVシャシー、SKYACTIVボティなど、新機軸尽くしのクルマで205万円~319万円(税込み)! お買い得感もハンパないクルマだった

 大トリを飾るのは、CX-5。経営不振にあえぐマツダが、復活を期して開発したクルマだ。目玉となったのは、ディーゼル車が搭載する新世代スーパークリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」。

 SKYACTIV-D 2.2は、簡単に言うと、燃料をきれいに燃焼し尽くすことにより、有害物質を発生しにくくするというしくみを持つエンジンだ。また、既存のディーゼルエンジンには必須だった窒素酸化物(NOx)の後処理装置も必要としないというもの大きな特徴。このエンジンのおかげで「ディーゼルエンジン=環境に厳しい」という既成概念が払拭されたと言っても過言ではないのだ。

 さらに、当時のSUVの中でトップとなる18.6km/L(JC08モード)の優れた燃費性能と、最大トルク420Nm(42.8kgm)と、4リッターV8ガソリンエンジン車並みの力強い走りを両立させることに成功したこともユーザーの心を惹き付けた。

 マツダの社運をかけて開発されたCX-5は、発売1カ月で累計受注台数が月間販売計画1000台の8カ月分となる約8000台を達成。好調な売れ行きを見せた。

 ちなみに、この時のエンジン別の構成比率は、ガソリンエンジン搭載車27%、クリーンディーゼルエンジン搭載車73%。これはクリーンディーゼルエンジンへの期待度の高さがうかがえる数字と言えよう。

 その後も堅調に売れ続け、2012年にはSUV国内販売台数第1位を獲得。翌年の2013年も首位の座を守った。

 このCX-5の好調を受け、2012年3月期のマツダの連結決算は、1077億円の赤字だったのに対し、2013年は最終利益が343億円と、5期ぶりの黒字に転換。こうして初代CX-5は、マツダのグローバル販売の1/4を占める、基幹車種のひとつにまで上り詰めた!

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