■トヨタダイナをレンタルし、パーツを搬出していた?
「一部、メーカーからホープに届いていたパーツもあったようですが、客の手に渡ることはなく横領されたとみています。」(被害者)
客がホープにオーダーし前払いで入金→ホープがメーカーに発注→メーカーからホープにパーツが届く…。本来ならここで、ホープは客に連絡をし、パーツが届いたことを知らせ、クルマに装着する作業日などについて相談し、日程が決まれば客はホープにクルマを預けて作業し、完了…となるわけだが、被害者によると、「メーカーから届いたパーツを客に連絡することもなく、預かったクルマに装着することもなく、パーツを持ち逃げしていた」という。
ちなみに、フォージアートに代表される鍛造ホイールは新品なら4本セットで100万円超も多く、中古品でも70~80万円以上で販売される高級品だ。
なぜ横領したとわかるのか? それは多数の目撃者が、「パーツ運びだし」の現場を目撃していたからだ。
「2/7-2/11の間に近隣のレンタカーショップにて、トヨタダイナ(パワーゲート車)のレンタル履歴がありました。ホープの近所に住む人たちによって、車両パーツやホイールを搬出している姿が目撃されています。その間に顧客の所有物を持ち出したとされています。」(被害者複数)
現在はホープ店内も作業場も人の気配はなく、まさにもぬけのからの状態。被害者の見立てでは2/18未明に夜逃げをはかったとされている。土地所有者の許可を得て被害者数名が店舗内に入ったところ、事務所は書類などが散乱し、電話代や光熱費などの請求書が束になって放置されていたという。
また、経営者Bは趣味と実益を兼ねた「インセクトブリーダー(昆虫繁殖家)」としても活動。カブトムシの生育や繁殖を行うための各種の道具(繁殖を行うための容器)や用品(カブトムシの餌など)なども見つかっており、カブトムシを飼育していた一角にはカブトムシの死骸も多数、転がっていた。
■経営者Bは10代から詐欺罪での逮捕歴あり?
現在までに分かっているだけで被害総額は5000万円以上、被害者数は30名以上とされているが、被害を訴えるのは一般ユーザーだけではない。同様の手口で、業者も売掛金の被害に遭っている。
「被害者は、オーナー、業者ともに今後さらに増える見込みです。県外の被害者も散見されており、いまだ自分が被害に遭っていることを認知されていない方々も少なくはないと思われます」(被害者)
もちろん、横領された金品は今もなお行方不明で夫婦で逃げている可能性が高い経営者Bの足取りもまったく掴めていない。所轄の警察署へも相談が相次いでいるとのことだが、被害届は受理されず刑事事件として取り扱ってくれた例もまだないようだ。
「明らかに被害を受けている人がたくさんいるのに、警察は本当に動きません!非常に憤りを隠せない気持ちです。顧問弁護士をつけて民事裁判として戦っていく方もいますが、被害者の会として集団訴訟をとる動きも進めています。」(Aさん)
ところでホープ経営者Bとはどんな人物だったのか。あるパーツ業者によると、「15-22歳の間に、詐欺罪で刑務所に入ったり出たりしていたとよく話していました。年齢からして振り込め詐欺などの特殊詐欺で受け子や出し子をしていたのかもしれません。まるで武勇伝のように話していましたよ。」と、真実かどうかは定かではないが驚く「過去」が明らかにされている。
しかし、「逮捕歴」についてAさんをはじめとする一般客は初耳とのこと。
「逮捕歴に関しては本人の口から一部の業者に対して脅し文句で言っていたようです。客に対してはいい顔をしていたので、私も含め逮捕に関しては正直初耳でした。なので、真相は定かではないですが、そのような口実で恫喝の被害に遭っている業者も現に存在しているという状況です。」(Aさん)
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