売れてないのになぜ!? メーカーが作り続ける不人気車のなぞ

■軽自動車から5ナンバーにしてまで作られるi-MiEV(2009年~)

 軽自動車の三菱iが発売されたのは2006年で、この後、電気自動車のi-MiEVが加わった。2009年に法人向けのリース販売、2010年には個人向けの販売を開始している。

 この後、ガソリンエンジンを搭載するアイが生産を終えた後も、i-MiEVは継続され、2018年には全長を3480mmに拡大して小型車になった。

 軽自動車は航続可能距離が短い代わりにクリーンな移動手段だから、都市内の移動に適する。

 つまり電気自動車と軽自動車のサイズは相性が良いが、電気自動車では日産リーフの進化が著しい。

軽自動車時代のi-MiEV。電池のハナシだけすればリーフには適わないが、このコンパクトさはとても魅力的だ

 今ではi-MiEV Xは16kWhのリチウムイオン電池を搭載して価格が294万8400円、リーフSは3ナンバーサイズのボディに40kWhのリチウムイオン電池を搭載して315万360円だ。

 2018年度のCEV補助金は、リーフが40万円、i-MiEVが16万4000円だから、補助金額を差し引いた実質負担額は、アイ・ミーブの方が高くなってしまう。

 これではi-MiEVの販売は難しいが、三菱には三菱車を積極的に購入する関連企業も多い。

 また三菱はアウトランダーPHEVも含めて、電動技術に力を入れるから、電気自動車のi-MiEVは象徴的な存在だ。やめられない事情も多く、販売を続けている。

★編集部のまとめ★

 こう振り返ってみると売れないながらも地道に作り続けるメーカーの意図、そしてそのクルマを必要とする人が多くいるのがわかります。

 少しでも個性のあるクルマを残すためにも、このようなクルマたちには1日も長く販売現場に残ってほしいなと思います。

 

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