ホンダは話題のシビックとスーパースポーツが海外生産
■NSX/米国生産
2016年8月に11年振りに復活したNSXは、9速DCTと組み合わされる3.5L・V6ツインターボエンジンに、前輪2つ、後輪1つのモーターを加えた3モーターハイブリッドというパワートレーンを持つなど、新しいスーパーカーの世界観を提案。
また、ホンダは以前から「需要のある(≒多い)ところで生産する」というポリシーを持っていることもあり、NSXは生産に加え開発も一定部分アメリカで行われている。
乗ると絶対的な速さはもちろん、乗り心地の良さなどスーパーカーにはあってもいい軟派な部分も持ち合わせている点も印象的だ。近日中に2019年モデルと呼ばれる完成度を高めた改良型が登場する予定となっており注目だ。
■シビックハッチバック&タイプR/イギリス生産
2017年7月に日本仕様の正規モデルとして7年振りに復活したシビック。
ライバルとなるアクセラやVWゴルフと同様に車格は欧州でいうCセグメントに属し、ボディサイズも世の中の流れに乗り全幅1800mm級に拡大。4ドアセダンは日本生産となるが、ハッチバックとタイプRはイギリス生産で、4ドアセダンとハッチバックは1.5Lターボエンジンを搭載する。
ハッチバックはハイオクガソリン指定のハイパワー仕様エンジンを搭載するうえ、6速MTも設定しており、密かな人気を集めている。
2Lターボを搭載するタイプRのコンセプトはズバリ“FFニュル最速”で、そのタイムは7分43秒80と今のところその座に君臨。
乗ってみるとサーキットなどでの速さに加えて、路面が酷く荒れたニュルを走るクルマだけに硬いながらも乗り心地は極上で、普通に乗っていても「高級な走り」を楽しめるクルマに仕上がっているのには驚かされる。
スズキはハンガリー製多し!
■エスクード/ハンガリー生産
2015年10月に登場した4代目モデルとなるエスクードは、スズキの大きな生産拠点の1つであるハンガリー製。日本仕様のバリエーションは、それぞれ4WD+6速ATと組み合わされる1.6L・NAと1.4Lターボとなる。
日本では地味な車ながら、乗ると全体的に欧州車のような硬質感があり、悪いクルマではない。しかし、価格は安くもなく、自動ブレーキの性能も遅れているなど、日本人が積極的に買いたくなる車でないのが惜しい。
■SX4 Sクロス/ハンガリー生産
2代目となるSX4は、コンパクトSUVのエスクードに対するクロスオーバーとなる存在で、2015年2月に登場。ラインナップは1.6Lエンジン+6速ATにFFと4WDが設定される。全体的な印象はエスクードと良くも悪くも同様で、日本市場では厳しい。
■バレーノ/インド生産
バレーノはハンガリー以上にスズキにとって大きな生産拠点となっているインドで生産。VWポロやルノー ルーテシアのような3ナンバー幅となる“大き目のコンパクトカー”だ。
ラインナップは1L・3気筒ターボ+6速ATの「XT」と1.2L・4気筒NA+CVTの「XS」の2つとなる。クルマ自体は車重の軽さや先行車追従型のアダプティブクルーズコントロールが標準装備される点は評価できるが、それ以外は残念ながら魅力に欠ける。
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