自動運転とデジタルプラットフォーム
いっぽう、部品やコンポーネントの製造から統合ソリューションの提供への進化を強調しているZFは、テクノロジー・デイで次世代の自動運転ソリューション「ADOPT2.0」を公開した。
ADOPTは Autonomous Driving Open Platform Technology の略で、ADOPT2.0は最大20km/hまでの低速域にフォーカスし、ヤード(トレーラやコンテナ用の駐車場)などでの自動運転を実現するエンド・ツー・エンドのソリューションとなる。
同時に公開したADOPT3.0は最大80km/hの高速走行に対応し、物流拠点間の高速道路を使った輸送を想定している。
また、ソフトウェア開発での成果として、商用車のフリート管理に効率的なTaaS(Transport-as-a-Service)をもたらすデジタルソリューション「スカラー」を世界初公開した。
これは人工知能(AI)による計画・ルーティング・配車を自動で行なうソリューションで、車載機器とAIを備えたサードパーティのシステムとの連携も可能とする。
このプラットフォームにより商用車の運行の効率を改善し、持続可能性と計画の信頼性を高め、貨物と乗員の安全性を向上する。ZFは将来的にスカラーが貨物・旅客輸送にとって不可欠のパートナーとなることを見込んでいる。
シュナイダーCEOは、ZFと輸送の未来について次のように統括した。
「最新のグローバル・テクノロジー・デイでお見せしたのは、将来の課題に挑戦し、チャンスを最大限に活かすために、ZFは素晴らしい立場にあるということです。ポートフォリオの多様化、新市場への参入、優れた技術の浸透と展開、実績のある持続可能性戦略など、ZFはコネクテッド、自動運転、ソフトウェア・サービス、電動化(CASE技術)の最前線において大きな進歩を遂げています」。
【画像ギャラリー】ZF・テクノロジー・デイに登場した商用車の最新技術を画像でチェック!(9枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方