トラックの電動化をリードするのもやはりアメリカ! 続々増殖中のはたらくEV特装車 6選


 日本ではある用途のための装置などを備えた自動車を「特装車」と呼んでいます。トラックはたいがい特装車というわけです。しかも世界には、日本と同じだったり違ったりユニークだったりスゴかったり、いろんな特装車が存在します。

 トラックマガジン「フルロード」では、そんな特装車を紹介する「世界の特装車」を絶賛連載中ですが、ベストカー読者の皆さまにもこの底なし沼の一端をぜひとも味わっていただきたい!!!!

 というわけで、今回は続々増殖中! のアメリカで活躍するEV特装車たちをご紹介!!!!!

※本稿は2022年5月のものです。本文中「GVW」は「車両総重量」、「GCW」は「連結総重量」の略語です
文/緒方五郎(トラックに詳しいフリーライター)、写真/トラックマガジン「フルロード」編集部
初出:『ベストカー』2022年6月26日号

【画像ギャラリー】現れては消えてを繰り返すメーカーがアメリカの原動力か 日本は大丈夫? 続々登場するEV特装車をギャラリーでチェック!(6枚)画像ギャラリー

■EV特装車、増殖中!

 さて、トラックの電動化をリードしているのが米国だ。

 2000年代~2010年代前半から、バッテリーEV(BEV)改造またはハイブリッド改造を手がけるベンチャーが多数出現(そのぶん消えたベンチャーも多い)したが、2010年代後半では自動車メーカーと改造ベンチャーのコラボレーション、そして自動車メーカー自身による開発、新興EVメーカーの誕生へと変貌しつつある。これが米国自動車産業の層の厚さ、活力かもしれない。

 現在は自動車メーカー製のBEVが製品化を迎えつつあり、近距離用クラス8*セミトラクタや都市内用クラス6~8の配送車・塵芥車などの特装ベース車が生まれており、これに合わせて冷凍ユニットや塵芥装置の電動化開発も進められている。*編集部註:クラスについての説明は本稿最下部を参照ください。

■ピアース ヴォルテラ消防ポンプ車

 ピアースが2021年に発表した「ヴォルテラ」は、純EVではなくパラレル式ハイブリッド車だが、電動でのポンプ駆動を実現した大型消防車である。

ピアース ヴォルテラ消防ポンプ車

■フレイトライナー eカスケディア

 フレイトライナーのクラス8車・「カスケディア」をベースに開発されたBEVが「eカスケディア」だ。クラス6~7車・M2ベースの「eM2」とともに2018年からの実証試験を経て、2021年より正式受注をスタート、2022年後半にも量産を開始する。6×2および6×4のセミトラクタを設定、連結総重量37t・最大航続距離370kmで、近距離大量輸送を想定しており、ベッドのないデイキャブのみとなる。

フレイトライナー eカスケディア

■ピータービルト 220EV

 ピータービルトのクラス6~7キャブオーバー車「200」ベースのBEVで、2019年発表、2020年に受注を開始した。キャブは同じパッカーグループのDAFと共用するが、シャシーはオリジナルである。写真はボトル運搬車としたもの。

■インターナショナル eMV

 ナビスター・グループのインターナショナルが2021年に発表した最新クラス6~7BEV。高電圧バッテリーをシャシーフレーム内に収めた最新レイアウトだ。

■BYD 8R電動塵芥車

 中国の比亜迪(BYD)は、北米専用クラス8キャブオーバーボケーショナル「8R」をベースに、米国初のBEVリアローダー塵芥車を2019年に実用化した。

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