国交省に7つの疑問を問う!!  日産&スバル 激震の完成検査制度に問題はないのか?


■今後も完成検査は変わらずに続くのか?

【質問7】
 最後に、現在実施しているこの検査方法を今後、何も変えることなく続けるつもりなのでしょうか?

■回答
中間とりまとめでも提案のあるとおり、技術進展等を踏まえ、完成検査の改善・合理化を含め、生産される自動車の保安基準適合性の確保の在り方について継続的に見直しを行うこととされていますので、今後も続けます。

より合理的な基準適合性確保の在り方、検査の自動化の導入などを含め、これら課題について、今後も関係者と議論しつつ取り組んで参ります。

【まとめ】

国交省としても今回の一連の「不正事案」を看過することはできないと考え、速やかな対応を図ってきたことはわかった。

また、今回の質問に対する回答から、完成検査に対する我々の誤解も解けた。国交省側がメーカーに検査を丸投げしているのではなく、検査員資格についてもあえてメーカー側に自由裁量の幅を与えているなど、柔軟な対応の結果であることもわかった。

さらに、工業製品である以上、どんなに生産技術の水準が高まったとしても、一定の割合で不良品が発生することも理解はしている。

人と機械の融合が自動車工場。工業製品では一定の不良は出るが自動車も同じくだ

そのためにも完成検査は必要で、統計学的にも抜き取り検査による検査で、一定の基準が維持できることもわかった。

そのうえで、2018年10月12日に公布された「自動車型式指定規則の一部改正」について、まだまだ不足があり、根本的な問題解決には至らない、と提言したい。

この改正内容を見ていくと、結局のところ「規則の徹底をはかるべく厳罰化を明示した」ということ。

完成検査の根本に変更はなく、またメーカー側の自主管理に委ねている点にも変更はない。

高校野球に例えるなら、チームの監督がキャプテンにすべてを一任し、「試合でミスが出たらキャプテンの責任。背番号剥奪」のような厳しい罰則を明確化したことである。

もちろん規則遵守の徹底化は必要だ。しかし、現実に即した形で完成検査の在り方を見直していくことも必要な時期に来ているのではないだろうか!?

国交省にはそのあたりを次なるステップとして取り組んでいただきたい。