インドでハイブリッド車を展開するトヨタ、いつかはMIRAIも
なおTKMでは、化石燃料から再生可能エネルギーへのより速やかな移行、エネルギー自立、CO2排出量の削減を目指すステークホルダー(エンドユーザーや企業のこと)に対し、複数のクリーンテクノロジーの導入をサポートしている。
すでにインド市場では、ハイブリッド車の「アーバンクルーザー・ハイライダー」「イノーバ・ハイクロス」「カムリ」「ヴェルファイア」が、正規ラインナップとして発売されている。また、FCEV乗用車の「MIRAI」や、フレックス燃料ストロング・ハイブリッド車(ガソリンおよびエタノール、メタノールが利用可能)の先行導入試験も進められているという。
アショクレイランドでは大型トラックをFCEV化か
いっぽう、アショクレイランドでは2021年以降、商用車に用いる燃料の多角化を進めることにしており、それまでの軽油・CNG(圧縮天然ガス)・電気(バスのみ)に加えて、LNG(液化天然ガス)、電気(トラック)、ハイブリッド(ディーゼル+電気)、水素へと拡大する予定である。
特に、2030年以降は、軽油・ガソリンの使用比率を大幅に縮小し、電気、CNG、LNG、そして水素の比率を拡大する方針だ。すでに小型~大型トラック・バスの全レンジでCNGモデルの投入を明らかにしており、大型トラック・バスにはLNGモデルも展開する計画となっている。
水素燃料は、大型トラックを対象としている。トヨタFCモジュールを搭載するFCEV試作車については、なにも明らかにされていないものの、アショクレイランドの最新大型トラック「AVTR」をベースとするのが順当なところではないだろうか。また、FCEVとは別に、水素燃料を用いた内燃エンジンの開発も行なっていくという。
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