■ハイビームの切り替え忘れ以外にマナー違反の問題もある
こうしたハイビーム走行以外にも、ドライバーの不注意で対向車のドライバーに眩しい思いをさせている事象はある。
■光軸の調整を怠っている場合
まず考えられるのは、ヘッドライトの光軸の狂いだ。これはぶつけて狂った場合と、サスペンションなど改造による車高の変化があっても、光軸の調整を怠っている場合だ。
■後付け用LEDランプを取り付けた際の光軸の乱れ
粗悪な後付け用LEDランプへの改造による光源の位置狂いによる光軸の乱れもある。ハロゲンバルブのフィラメントに比べLEDは面発光する素子を使っているため、光源が大きくなってしまうために、本来の光軸以外の部分にまで光が散らばってしまうのだ。
■大光量HIDへの改造
同じように大光量HIDへの改造も、光が散らばり対向車ドライバーにとって眩しい存在となる。本人は夜間のドライブが明るくなって便利で安心できるかも知れないが、対向車のドライバーにとっては視界を奪う危険な存在なのである。
たとえ光軸の低いロービームでも大光量HIDにすると、四方八方に光をまき散らすことになることを知っておいてほしい。
周囲に散る明かりは自車の存在をアピールするものとして大事だし、純正の光源なら周囲のドライバーが眩しさを感じるものではない。これが大光量となると、気にならないはずの散った光でも眩しくなってしまうのである。
ロービームに関する光量の規制はないため(想定されていなかったのであろう)、現時点で道交法違反ではないが、無用なフォグランプの点灯も、対向車のドライバーにとっては迷惑行為だ。
最近はバンパーボトムではなくヘッドライトと一体型のフォグランプを採用しているクルマも多く、ランプの位置が高い分、眩しさも高まっている傾向にあるようだ。リアフォグランプ同様、周囲のドライバーにとっては迷惑な明かりであるから、濃霧や豪雨などの荒天時や、街灯のない山道など、特に視界の悪い時にだけ使うようにしたい。
■荷物や乗員増加による積載量の変化
最後は、荷物の積載や乗員による姿勢変化への調整忘れだ。欧州車などは後席や荷室の積載量の変化により、車体の姿勢変化が起きて光軸が上向きになるのを防ぐため、光軸の角度を調整できるダイヤルが装備されている。これを使えば姿勢変化による光軸の狂いを修正できるのだ。
日本のオーナーたちは、そんな装備があることを忘れてしまって、乗員や荷物の積載量によって光軸が変わってしまうこともお構いなしのドライバーも多い。軽バンなどで過積載や荷物の偏りによって、リアが沈み込んでいるクルマも見かける。
こうしたマナーに対する意識の低さが、周囲のドライバーに迷惑をかけているのも原因の1つなのである。
コメント
コメントの使い方光軸のブレの忘れなんて昔からあることを一番に持ってこないで良いって。新しい車のライトは全部まぶしい。前からも後ろへついても。あいつら、まぶしくて迷惑なんだってば。メーカーもそう思いませんか??あと、駐車場でバックしてるのに後ろの車がヘッドライトを消さなくてイラッとするけど、オフスイッチが無いと聞いた。背後見て下がってるのに、後ろの車がヘッドライト消さないのはイライラとメーカーさんは思いませんか?
最近はロービームも車の動きに合わせて自動的に上下左右に動くものがあり、それが不完全で迷惑。