【クルマ終活宣言!!!】誰でも一度は真剣に考える 人生最期の1台はどの車?

■「85歳でポルシェ911GT2だ!!」/松田秀士(64歳)

松田秀士さんは最新の911と993型911GT2(1996年、カレラRSと同じ3.8L水平対向4気筒にツインターボを装着し、420psを発生。駆動方式はRR)を選んだ。ただ相場はオークションで1億円以上、最高2.3億円という値も。日本では10年ほど前に1500万円ほどで流通していたのに……

死んでしまう最期の瞬間まで安全にクルマを運転できる自分でいよう。スローエイジングでお浄土までぶっ飛ばせと言い始めて早10数年。ボクも64歳になった。スローエイジングとは加齢の速度を遅くするためのさまざまなメソッドのこと。目を鍛えたり、体幹鍛えたり。

ただし、いくら鍛えていても、スローエイジングに頑張っても、遅いながらも衰えはある。そこで自分をヘルプしてくれるのがACC(アダプティブクルーズコントロール)とLKA(レーンキープアシスト)だ。

だから、これからはこのふたつの運転支援装備が付いたクルマを選びたい。最近はラグジュアリー系のモデルのほとんどに装備されている。高速道路などではこのシステムを使って疲労を軽減して走り、高速を降りてからはシステムをOFFにしてドライブを楽しむ。

そしてここからが重要。五感をくすぐり、ドライブしているだけで脳内から活性ホルモンを分泌させてくれるようなクルマ。それが終のクルマだと考えている。

ボクは85歳までは運転していたい。現行モデルがそのまま未来まであるとして、今乗りたいのはBMW5シリーズ。フロントサスがダブルウィッシュボーンでハンドリングと乗り心地のバランスがいい。

これに10年乗って74歳でレクサスLCに乗る。和のテイストを持つスポーツカーで落ち着ける。そして最後はポルシェ911。最新の911と993GT2。この2台が持てたら最高に幸せ。

ボクはGT選手権を戦っていた時代にポルシェ使いと呼ばれたから、その栄誉? を引きずりたい。一番のポルシェはタイプ993の911GT2だと考えているから。

■「ランエボもAE86もいいけど最後はロードスター」/竹平素信(71歳)

金がないので、やはり最後の1台はNAロードスターとしみじみ語る竹平氏

70歳代になったばかりのワシに「人生最後の1台」を考えさせるのはチト早いゾ。まだボケていないし、手足もちゃんとしている。夜以外だったら現役時代と変わらずブイブイ走る自信もある。もうしばらくは自由なカーライフをしていくつもりだ。

……といいつつも、現実はキビしく、高価なクルマはムリ、残念だが。

しかし、80歳に近づけば、いよいよ「最後の1台」を考えざるを得ないだろうな。そうなればワシはやっぱり、運転するたびに五感をくすぐってくれる相棒がイチバンだ。心地よいサウンド、人馬一体感のあるハンドリング、さらに買い物にも使えて手軽なやつがいい。

ただ、その頃は年金生活だろうな。高価なクルマはやっぱりムリでしょう。

そうだ、今所有しているNAロードスター(ナンバーレスだが)を復活させ、冥土までの相棒にしようではないか。こいつならボケている余裕はないし、乗るたびに生きている実感が味わえるではないか。AE86やランエボもワシの分身だったが、今や中古車市場でもバカ高価。

もちろん、これ1台で老後生活は不便だろう。EV、ハイブリッド、軽四、なんでもいいから金のかからない実用車が1台あればベストじゃ。ハテ、どうなることやら!?

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