【クルマ終活宣言!!!】誰でも一度は真剣に考える 人生最期の1台はどの車?

■「俺はスポーツカーに乗る!」/斎藤聡(57歳)

1000万円未満なら、BMW M2コンペティション。M3/M4と同じ3L、直6ツインターボは410ps/56.1kgm。価格は6速MTが876万円、7速DCTが901万円

今、乗りたいクルマを挙げなさいと言われたら、スポーツカーに乗りたいと声を大にして言いたい! 金に糸目をつけなければ、所有したいクルマはたくさんあるが、1000万円、500万円と上限を区切って現実的な価格にしたらどうだろう?

1000万円未満ならBMW M2とケイマンS、それにルノー・アルピーヌA110がいい。M2はまさにボクが若い時に憧れたFRスポーツのカタチ。

718ケイマンSは350psの2.5L、水平対向4気筒ターボを搭載。価格は6MTが862万円、7速PDKが909万2000円。斎藤氏が言うNAのケイマンは718が付かない水平対向6気筒NAモデルのこと

252psを発生する1.8L、直4ターボを搭載するルノーアルピーヌA110。価格は790万〜841万円

しかも抜群の操縦性がある。ケイマンはできればNAがよかったが、それでもピュアスポーツならではの沸き立つようなFUNがある。

基本、マニュアルミッションに乗りたいが、例外としてアルピーヌA110も3台目に入れることにした。速さではなくコントロールする面白さにフォーカスした、いかにもなフレンチスポーツで、その面白さにやっつけられてしまった。

500万円以下ならロードスターとフェアレディZの2台。次点で価格帯に入ればスープラ。ロードスターは鉄板。フェアレディZは意外かもしれないが、MTがあること、20代の一時期乗っていて思い入れがあることが理由。

いずれにしても、最後にもう1台、わがままなクルマ選びとして、自分とクルマとの会話が楽しめるクルマにじっくり乗りたいと思う。

■「未来のクルマはわからないけれどあわてることはない」/鈴木直也(64歳)

最後の特定のクルマはなく、小さくて軽いクルマがいいと鈴木直也氏

新型スープラプロトタイプ試乗会で、多田CEが「純粋な内燃機関スポーツカーはこれが最後かも?」と言ってるのを聞いて、一瞬「そっか、ヤベぇ」と焦ったのですが、これってデジャヴュのような気がするんだよねぇ。

1970年代の初期排ガス規制のころは、「パワフルなスポーツカーは絶滅する」とかいってたし、ミニバン全盛期は「クルマは全部ハコになる」だったし、最近は「電動化車両以外は生き残れない」でしょ。よーく考えると「ホントかよ?」なわけです。

さすがに、クルマの電動化はこれまでとはケタ違いのパラダイムシフトになりそうなのは認める。だけど、ガラケーがスマホに変わったような急激な変化は自動車業界では起こり得ないと思うし、本命のEVだってユーザーが買わなければ絵に描いた餅。需要もないのに法規制などで無理やり普及させようとすれば、フランスみたいな暴動にもなりかねない。

だから、ボク自身60代半ばに差しかかってはいるのだけれど、あわてて「最後の1台」みたいなクルマ選びをする気にはなれない。だって未来がどっちへ転ぶか、まだぜんぜんわからないんだもん。

唯一、確実なのは絶版名車の価格は今後も下がらないだろうってことで、1970年代以前のスポーツカーなどは早めに手に入れておいたほうがいいと思うけど、これはもう完全に趣味の世界。誰にでもお薦めできるこっちゃない。

あまり面白い結論じゃないけど、ぼくの戦略は「その時代その時代でいいと思うクルマを買う」ってこと。たぶん、「最後の1台」もそういう基準で選ぶと思います。基本的には軽くて小さいクルマがいい。

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