なぜ人気?! 盤石ハイエースが売れ続ける理由【新車も中古も絶好調驀進中!!】

■ハイエースの中古車価格は強気の価格設定

 そして、最後がリセール。ハイエースは新車購入時の下取りや、中古車販売店などへ販売する時に高値で取引されているそうだ。

 参考までに下記にグラフを作成したので見ていただきたい。今回は販売業者の店頭にて、保証付きで販売される平均価格を記載した『シルバーブック』を用いた。

 実勢価格を見ることで、ハイエースが強気のプライスタグを付けられているのがわかるはず。価格は2019年2月1日、日本自動車査定協会発刊シルバーブックより独自に集計し作成。

※モデルは3Lディーゼルターボの2WD/標準ルーフ・ロングボディ・スーパーGL。 単位は万円で、ブルーの棒グラフは当時の新車価格。オレンジの折れ線グラフは登録年の7月~12月に登録された後期の価格、グレーの折れ線グラフは同、1月~6月に登録された前期の価格

 グラフで見ると高年式のモデルは高値で推移しているのは、商用車や乗用車を問わず世の常でもあるのだが、それにしても3年落ちのモデルが新車価格の約8割の価格で取引されているのは驚き! 

 これには新車をオーダーしたときの納車待ちの日数も関係しているようで、ハイエースの場合オーダーして3カ月以上は待つという情報もある。

 その場合、いち早く手に入れたいオーナーにとっては高値であっても、すぐに購入できる物件があれば飛びつくわけで……、それが高値で推移している理由でもあるようだ。

 その一方で7年落ちのモデルでも新車価格の半額以上で取引されており、そこからもハイエースは中古車市場でも人気が高いことがわかる。

※ハイエースの中古車はこちら!

■ライバルとされる日産NV350キャラバンの人気は?

2012年6月、11年ぶりにフルモデルチェンジした日産NV350キャラバン。すべてにおいてハイエースを上回るように開発された

 ところで、ハイエースのライバルとされる、日産のNV350キャラバンの売れゆきについても前述の「FLEX ハイエースさいたま店」石原店長に聞いてみた。

「実は関西のほうでフレックスキャラバン大阪店というのをオープンしたのですが、お客さんからはあんまり問い合わせもなく、1年も持たなかったということがありました」……というではないか!

 さらに、FLEXのグループだけではなく、業界全体でもNV350キャラバンをもっとPRしようと頑張ったそうだが、結果的には大きなマーケットとして実らなかったようだ。

 また、一方で「価格(NV350キャラバンの購入価格)が安いので、新規で1BOXタイプの商用車を購入される人はこっちを買う」そう。つまりハイエースと値段で比較した場合、NV350キャラバンのほうが求めやすい価格なので、値段で買う人も少なくないという……。

 ちなみに冒頭でもお伝えしたが、2018年1〜12月の販売台数は、ハイエースバン/レジアスエースが5万7893台に対し、キャラバン2万3713台とキャラバンを圧倒している。

 ナント、これまた2万3713台と、ハイエースの半分以下の台数となってしまうのだ……。もう少し頑張って欲しいのだが……。しかし、NV350キャラバンがハイエースと比べて全く魅力がないわけではないので、それについてはまた違う機会で取り上げたいと思う。

※NV350キャラバンの中古車はこちら!

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