■Eクラス 5位1万454台/蓋を開けるとBMW5シリーズを圧倒!
次いで売れたEクラスは、正直ちょっと意外な気がした。それはCクラスとのカニバリゼーション(共食い)が起こっていることと、以前ほどCクラスでなくEクラスでなければ得られないものが薄れたように感じていたから。
あるいは、SクラスのユーザーはSクラスを乗り継ぐが、CクラスやEクラスの人は意外と移り気だという話を聞き、競合するBMW5シリーズの出来がかなりよいので、そちらに目が向いた人が少なくないように思っていたのだが、フタを開けてみるとEクラスの圧勝だった。
そんなわけでEクラスがこれほど売れているとは筆者としては予想外だったのだが、やはりその人気は根強いものがあるということだろう。
加えて売れた理由のひとつとして、出来のよいワゴンの存在が小さくないように思う。いまやハイグレードなワゴンを探すと選択肢がかなり限られる中で、その急先鋒といえるのがEクラスワゴンだからだ。
また、W210からW212にかけてのEクラスはチャレンジングなデザインで新しい方向性を模索したものだが、賛否両論だったことを受けてか、W213ではCクラスやSクラスと共通性の高いデザインとされたのは見てのとおり。
当時のメルセデスとしては新境地を開拓したかったのだろうが、実際に購入するユーザーにとっては安定感のある定番的なほうが歓迎されるということのようだ。
■Aクラス 12位6465台/2019年はさらに激増すると予想
Aクラスは昨年の期間の大半がモデル末期だったにもかかわらず大健闘した。むしろ新型になった2018年10月18日から年末までの2カ月あまりで、まとまった台数の登録があり、それが数を押し上げたとも考えられる。
Aクラスはデビュー以来ずっと安定して売れている、基本商品力の高いモデルである。それがモデルチェンジして、より魅力的に成長した。
新装備「MBUX」の搭載や積極的なマス広告による話題性や、実車の展示を増やして人の目に触れる機会をつくったことなどが功を奏し、多くのユーザーに興味を持ってもらえたことが数につながったとメルセデスベンツ日本でも考えているという。
今年は販売台数が激増することが予想されるため、メルセデスベンツのラインアップのなかで1位になるのは確実だろう。
■GLC 13位6316台/CクラスベースのミドルクラスSUV
GLCはデビュー以来、それなりに高価なクルマでありながら常にJAIAのトップ20位以内に入る台数を販売しつ続ける、メルセデスSUVを牽引するモデルとなっている。
人気の要因として、堂々としたメルセデスらしいSUVスタイル、Cクラス譲りの質感をはじめ、充分な居住性、ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッド、ハイパワーモデルと多彩に取り揃えたラインアップなどが挙げられる。
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