■CLA 15位6169台/間もなく新型が日本発売!!
続くCLAは、日本導入からまもなく丸6年が経過するものの、持ち前のスタイリッシュさや独自性が受けて高い人気を維持している。
このクラスで4ドアクーペとシューティングブレーク(ワゴン)というのは、競合他社にとっては未開拓の領域であり、そんな特別感のあるクルマが現実的な価格帯で手に入るのだから、人気があるのもうなずける。
すでに新型CLAクーペが2019年1月にデビュー、続いて新型CLAシューティングブレークも発表され、2車種ともに2019年中には日本でも発売されるから、さらに販売増が見込めそうだ。
このあたりの車種が数字を引き上げたわけだが、その他にも直6エンジンの復活や新世代の6気筒ディーゼルを追加したSクラス、新型になったCLSやGクラスなど、数字を引き上げる要素は多々あった。むろん高額車はそう数多くは売れないとはいえ、合計するとそれなりの数字になるはずだ。
また、国内最多の38モデルのラインアップを誇るSUVについても、販売比率が全体の2割に達しており、好調な販売に寄与している。
■メルセデスベンツ「強さの秘密」
そんなメルセデスの強さは、まず大前提として絶対的なブランド力の高さにある。メルセデスというだけで通用するなにかを持っている。ブランド力というのは一朝一夕でできあがるものではなく、これまでなにをやってきたか、いまなにをやっているかが大事だと思うのだが、その点でメルセデスは文句なく圧倒的に強い。
そのうえで、件の強力なブランド力を活かした商品戦略にも余念がない。上から下まで、あるいはスポーツカーからSUVまでラインアップをできるだけ細分化して、ユーザーのニーズを取りこぼしなくカバーするとともに、それまで参入していなかったカテゴリーにも名乗りを上げた。さらには新たなカテゴリーを開拓して実績を挙げてきた。目指すは全カテゴリーの制覇だ。
そこでますまず重要になってくるのが、いかに期待に応えているかである。メルセデスは1990年代の半ばからしばらくコストダウンに邁進した時期があり、当時のユーザーはそれに敏感に反応した。
ところが、これではいけないとメルセデスは方針を見直した。それは数字にも如実に表れ、比較的早期に販売台数は回復した。
確立されたブランド力を持つ強みとうのは、そんなときにもいかんなく発揮されるもので、以降はよい流れが現在まで続いている。それはまさしく期待に応えることができているからにほかならない。
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