【20年超の大ベテランがザラ!?】EJ20型、日産VQ…現役バリバリの凄いエンジンたち!

 178ps/26.6kgmというスペックは、現在なら2L級ダウンサイズターボで容易に達成可能な数字だが、お家の事情でそれを3LV6でまかなっているのが三菱6G72。まったく、運命というものはわからないものである。

○三菱4N14
 6G72に続いてまたも三菱ネタとなるが、デリカD:5に搭載される4N14型2.2Lディーゼルターボもユニークな存在だ。

 デビューが2007年だから、それほど“ご長寿エンジン”というわけではないが、きちんとお金と手間をかけて進化させれば、10年選手でも最新ディーゼル並の優れたパフォーマンスを発揮するという良き見本といっていい。

 デリカD:5は唯一オフロード走行可能なミニバンとして一部ユーザーに根強い人気があるが、それが4N14を進化させるモチベーションとなっている。

 需要が見込めれば投資が可能となり、コストを掛けることができればエンジンは進化する。この好循環がうまく回ったことで、あわやフェイドアウトかと思われた4N14が息を吹き返したのだから面白い。

デリカD:5に搭載される4N14ディーゼルエンジンはエクステリアを刷新するビッグマイナーで改良を受け、まったく別物といっていいレベルの進化を見せている

 先日のデリカD:5大規模マイチェンでデビューした改良型4N14は、尿素SCRを採用するなど最新トレンドの排ガス浄化システムを採用。

 もちろん、そればかりではなくムービングパーツの軽量化や徹底したフリクションの低減などによって、乗ると「別物じゃん!」と驚くような進化を遂げている。

 技術者のサガとしては、すべてを新しくして理想のエンジンを開発するのが夢だが、最新技術で古いエンジンを蘇らせるのも、やり甲斐のある仕事。4N14の進化は、そのお手本として高く評価できるエンジンだ。

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