正面から見ると2本の角のように見えることから、この名前が付いた。バイオミミクリーの実例にF1の空力パーツが多いのは、F1における技術競争のシビアさを物語っている。
■番外編/イルカペイント(イルカ)
※マンガ上のフィクションです
かつてビッグコミックスピリッツで連載されていた人気クルママンガ『F‐エフ‐』(著者・六田登)に登場したレーシングカー技術のひとつ。
天才エンジニアが考案したイルカペイントにより、走行中のフォーミュラカーの表面をイルカの肌のように変化させ、空気抵抗を激減させるというもの(記憶があいまいですいません)。
当時、『F‐エフ‐』を夢中で読んでいた筆者はあまりに突拍子もない技術に「ありえない感」を感じていたが、冒頭のサメ肌塗装の話を耳にした時、思わずイルカペイントのことを思い出してしまった。
マンガのなかではすでにバイオミミクリーがレーシングカーに使われていたのである。
と、ここまで実例を挙げてきたが、自動車業界で活用されているバイオミミクリーは、大きく分けて魚系と鳥系に分けられるようだ。
自然のなかでたくましく生きる魚と鳥には、クルマの運動性能や利便性を高めるためのヒントがたくさんある。
次に魚や鳥を見る時には、そんな視点で観察してみるのもおもしろい。
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