■6~8位は三菱、トヨタ、マツダがランクイン
【6位 三菱ミニキャブトラック(2014年2月登場) 5018台】
三菱も以前は軽トラック&軽1BOXバンを自社開発&生産しており、日産へOEM供給するほどだったが、現在は現在はミニキャブMiEV以外は自社開発&生産から撤退。
軽トラックはスズキからOEM供給されるキャリイをミニキャブトラックの車名で販売している。グレード体系はNT100クリッパーと同様にスーパーキャリイに相当するものとAGSがない以外は、ほぼキャリイに準じている。
【三菱提供の販売データ】
●人気グレード
M:65%
みのり:25%
G:10%
●トランスミッション/駆動方式
3AT:40%
5MT:60%
2WD:30%
4WD:70%
●細かい販売上位3グレード
みのり(4WD、5MT):25%
M(2WD、3AT):18%
M(4WD、3AT);18%
細かい販売上位3グレードを見ると、やはり軽トラックの1番人気が「MT+4WD」というのは間違いなさそうだ。
【7位 トヨタピクシストラック(2014年9月登場) 4157台】
2011年からトヨタでも軽自動車をダイハツからのOEM供給の形で販売することになったのに伴い、軽トラックもハイゼットトラックがピクシストラックの車名で販売される。
グレード体系はサンバートラックにはあるハイゼットトラックのジャンボに相当するものがない。
代わりにオプションはハイゼットトラックにほぼ準じているのでサンバーより選択肢は広く、OEM同士だと引き分けといったところだ。
●人気グレード
スタンダード:39%
エクストラSAIIIt:16%
エクストラ:15%
スタンダードSAIIIt:15%
その他:15%
(分析)
自律自動ブレーキの装着率はそれなりに高い
●トランスミッション
4AT:51%
5MT:49%
(分析)
軽トラックの中ではMT率は低い
●駆動方式
2WD:29%
4WD:71%
(分析)
4WDの比率はやはり高い
【8位 マツダスクラムトラック(2013年9月登場) 2743台】
マツダは平成が始まった1989年に軽自動車に復帰して以来、スズキとの関係が深いことでも知られる。
軽トラック&軽1BOXバンは歴代車種ともスズキからOEM供給を受け、軽トラックはスズキキャリイをスクラムトラックの車名で販売している。
スクラムトラックもグレードはNT100クリッパーやミニキャブトラックと同様に、スーパーキャリイに相当するものがない以外はほぼキャリイに準じる。
しかしボディカラーがホワイトしかない点で選択肢は狭い。販売統計はトランスミッションと駆動方式しか入手できなかった。
トランスミッションは3AT/38%、5MT/62%、駆動方式は2WD/40%、4WD/60%とやはり「MT+4WD」の比率は高い。
■統計のまとめと今後の軽トラックの傾向
(ベストカーWeb編集部)
非常に細かく永田氏がまとめてくれたがここから見えてきたことは大きく分けて以下の2点になるだろう。
・軽トラックの定番は販売実績から見ても「4WD+MT」である
・新たな用途としての軽トラックの需要があること
農業などの現場ではやはり「4WD+MT」が大きなシェアを占めていた。予想はしていたものの、ここまで数字に表れるとは意外だ。
またボディカラーなどからもわかる傾向として、これまでの「働くクルマ」としての軽トラック以外にも、趣味などにも活用されていることがわかる。
日本独自のピックアップトラックでも軽トラック。税金も維持費も安いだけに、今後はハイゼットジャンボのような「ちょいデカ」の軽トラックたちの需要も大きくなりそうだ。
次回は軽バンランキングをお届けしよう!
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