■スイフトRS-t/2017年1月~
これまで過去の隠れた名車を取り上げてきたが、今度は現代の隠れた名車を挙げていこう。
まずはスイフトRS-tだ。スイフトスポーツという名車の影に埋もれがちだが、このクルマはまさしく隠れた名車と言ってもいいと思う。
エンジンは102㎰/15.2kgmを発生する1L直列3気筒DOHCのK10C型で、これにターボを装着している。
トランスミッションはCVTではなくあえて6速ATとした。だから低回転からリニアな加速を楽しめる。
ターボが過給する1500回転から上の加速フィールは1Lエンジンとは思えないほど力強い。930㎏という軽量ボディだから冴えた加速を引き出せるのだ。
サスペンションも強化されている。だからヨーロッパのホットハッチのように気持ちいいコーナリングを楽しめるのだ。軽量化を徹底しているが、剛性が必要なところは補強しているので足の動きはいい。まさに侮れない隠れた名車と言ってもいいと思う。
■シビックハッチバック/2017年9月~
ホンダはかつて、DOHCエンジン搭載のSi、後にタイプRをスポーツモデルのトップグレードに据えてきたが、その下のグレードもいいクルマが多い。
例えば初代CR-X 1.5i、ワンダーシビック25iや25RなどSOHCの1.5LもDOHCの1.6LのSiと比べても評価が高かった。
現行シビックにしても、シビックタイプRは間違いなく名車といえるが、シビックハッチバックも負けず劣らず実力派だ。隠れた名車といえるだろう。
シビックセダンは寄居工場製だが、シビックタイプRとハッチバックは英国ウィンドン工場製。
とにかくボディ剛性が高く、しなやかな足回りと、シュアなハンドリングが両立していて、上質な走りをみせてくれるのである。
FFスポーツのタイプRを究極とするなら、このシビックハッチバックは極上と評したい。
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