【スイフト、シビック、コロナ…】大ヒット車の影で不運な運命を辿った理由とは?

■スイフトRS-t/2017年1月~

 スイフトRS-tは車重930㎏の軽量ボディに102㎰/15.3kgmを発生する1L、直3ターボを搭載し、6速ATを組み合わせる。価格は170万4240円
スイフトRS-tは車重930㎏の軽量ボディに102㎰/15.3kgmを発生する1L、直3ターボを搭載し、6速ATを組み合わせる。価格は170万4240円

 これまで過去の隠れた名車を取り上げてきたが、今度は現代の隠れた名車を挙げていこう。

 まずはスイフトRS-tだ。スイフトスポーツという名車の影に埋もれがちだが、このクルマはまさしく隠れた名車と言ってもいいと思う。

 エンジンは102㎰/15.2kgmを発生する1L直列3気筒DOHCのK10C型で、これにターボを装着している。

 トランスミッションはCVTではなくあえて6速ATとした。だから低回転からリニアな加速を楽しめる。

 ターボが過給する1500回転から上の加速フィールは1Lエンジンとは思えないほど力強い。930㎏という軽量ボディだから冴えた加速を引き出せるのだ。

 サスペンションも強化されている。だからヨーロッパのホットハッチのように気持ちいいコーナリングを楽しめるのだ。軽量化を徹底しているが、剛性が必要なところは補強しているので足の動きはいい。まさに侮れない隠れた名車と言ってもいいと思う。

名車スイフトスポーツは車重970kg、1.4L直4ターボエンジンは140ps/23.4kgmを発生する
名車スイフトスポーツは車重970kg、1.4L直4ターボエンジンは140ps/23.4kgmを発生する

■シビックハッチバック/2017年9月~

 シビックハッチバックのサスペンションは欧州仕込みで乗り心地がよくしなやか。1.5L、直4VTECターボは182ps/24.5kgmを発生。価格は280万440円
シビックハッチバックのサスペンションは欧州仕込みで乗り心地がよくしなやか。1.5L、直4VTECターボは182ps/24.5kgmを発生。価格は280万440円

 ホンダはかつて、DOHCエンジン搭載のSi、後にタイプRをスポーツモデルのトップグレードに据えてきたが、その下のグレードもいいクルマが多い。

 例えば初代CR-X 1.5i、ワンダーシビック25iや25RなどSOHCの1.5LもDOHCの1.6LのSiと比べても評価が高かった。

 現行シビックにしても、シビックタイプRは間違いなく名車といえるが、シビックハッチバックも負けず劣らず実力派だ。隠れた名車といえるだろう。

 シビックセダンは寄居工場製だが、シビックタイプRとハッチバックは英国ウィンドン工場製。

 とにかくボディ剛性が高く、しなやかな足回りと、シュアなハンドリングが両立していて、上質な走りをみせてくれるのである。

 FFスポーツのタイプRを究極とするなら、このシビックハッチバックは極上と評したい。

 ニュルブルクリンクサーキットでのFF市販車最速を誇るシビックタイプR。搭載するエンジンは2L、直4VTECターボで320ps/40.8kgmを発生。価格は450万360円
ニュルブルクリンクサーキットでのFF市販車最速を誇るシビックタイプR。搭載するエンジンは2L、直4VTECターボで320ps/40.8kgmを発生。価格は450万360円

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