■失敗作ばかり?! トヨタの真面目な不真面目カーたち
トヨタという会社は、あまりにも真面目であるせいか、不真面目さに憧れがあり、たまに猛烈に不真面目なクルマを出す。そのなかから1台を選ぶとすれば、bBオープンデッキだろう。
bB のラゲージ部をピックアップトラックのようにしつつ、ルーフキャリアでクルマの輪郭をイメージさせることで、ヨーロピアンなステーションワゴンもかすかに髣髴とさせるという、超クロスオーバー&一発芸的なクルマだった。
開発陣によると、これは「健康的な昼間の bB 」ということで、アウトドアでアクティブに楽しむことをイメージしたようだが、アクティブに荷物を積むにはオープンデッキ部は狭すぎて使い道がなかった。
結局、健康的というより、刹那的な珍車として歴史に名を遺すことになった。
そのほか、トヨタの真面目に不真面目なクルマとしては、ガルウイングのセラ、アルファロメオへのオマージュだったヴェロッサ、WiLLシリーズ(3台)などがある。
どれも真面目に不真面目に取り組みすぎていて、楽天的になり切れない日本人の悲哀を感じさせた。涙が出ます。
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