クルマと道路は切っても切り離せないもの。交通ジャーナリストの清水草一が、毎回、道路についてわかりやすく解説する当コーナー。今回は、現在検討中の「大型トラック最高速度引き上げ」について。その有用性を考察するため、実走テストを実施した。
文/清水草一、写真/フォッケウルフ
■一般ドライバーにものしかかってくる“2024年問題“
高速道路での大型トラック(車両総重量8t以上)の最高速度は、現在80km/h(スピードリミッターは90km/hで作動)と定められている。それを100km/h(スピードリミッター110km/h?)に引き上げようという動きがあるのは、皆様ご存じのことだろう。
警察庁は「高速道路における車種別の最高速度の在り方に関する有識者検討会」で、大型トラック等の高速道路の走行速度制限の見直しを検討しており、年内には方向性を出す予定だ。
それについて、賛成・反対さまざまな意見があり、議論が続いている。われわれ一般ドライバーにも、決して無関係な話ではない。
大型車の最高速度引き上げの目的は、いわゆる“2024年問題“だ。来年からドライバーの残業規制が厳しくなり、大幅に人手が足りなくなると予想されている。それをカバーするためのひとつの策として、最高速度の引き上げが検討されている。
最高速度を2割引き上げて運転時間が2割短縮できれば、効率アップが図れるのは間違いない。しかしそんなに単純に行くのだろうか。最高速度を2割引き上げても、前に遅いクルマがいれば時間短縮は不可能。「ほとんど効果ないのでは」という声もある。実際のところどうなのか、たしかめてみることにした。
テストを実施したのは9月25日(月)。乗用車を使用し、神奈川県の港北PAから新東名の浜松SAまでを往復(片道209km)した。
往路は、御殿場JCTまでの東名区間は上限80km/h、新東名区間は上限90km/h(大型車のリミッター速度)で走り、帰路は新東名区間を上限110km/h、東名区間を上限100km/hで走行。
往路に対して帰路は上限速度を20km/hアップした。東名区間の上限速度を新東名より10km/h遅く設定したのは、交通量が多すぎて、速度を上げることが難しいと予想したからだ。
コメント
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そもそも燃料費高騰してるのに
速度上げりゃ燃費ガタ落ちで燃料費がバカにならんわ
燃料費だけでどんだけかかってるとかもっと調べとけ
大型は定量積むと加速も遅いし、スピードも坂道で減速する。普通車みたいに踏んだだけ加速すると考えられたら困ります。飛ばしてるトラックはアマゾンみたいに半分空気運んでる、ガザばるダンボール積んてる車だから。20キロ追加で加速なんかできないよ。ただでさえエンジン小さいダウンサイジングターボで、電子制御で回転数セーブされて御殿場の坂なんかツライよ。
急ブレーキ踏んだら一発で1000万買い上げになるような車とどんな荒い運転でも大して影響のない乗用車を比べるのに何か意味あるのか?
ネット記事だろうがもう少し現場を取材してしっかりした記事書いた方がいいと思う。
乗用車では加減速がいいし、上り坂でも速度が落ちないので比較にならないのでは?
制限速度100km/hで走りたい乗用車が110km/hで走りたいトラックに煽られるのが目に見えています
国土の広いヨーロッパでもトラックは80~90km/h制限ですし、速度超過の取締りも厳しいです
2024年問題なんて前からわかっていたことに何を慌てているのでしょう?