メルセデスベンツ新型Bクラス発表! 4つの武器で日本市場を席捲?! 敵なしか??

Bクラスならではの広い室内空間

サポート性の高いフロントシート
サポート性の高いフロントシート
広々としているリアシート。ヘッドクリアランスが特にゆとりがある
広々としているリアシート。ヘッドクリアランスが特にゆとりがある

 エクステリアデザインを追求した結果、室内の居住性が狭くなった、ということはよくあることだが、Bクラスはどうなのだろうか?

 室内空間は、新型Bクラスになり、全幅が11mm、全高が5mm、ホイールベースが 30mm 拡大した恩恵を受けて、大幅に拡大している。

 前席の室内幅は1456mm(+33mm)、フロントのヘッドルームも1052mm(+5mm)に拡大し、歴代モデルで最も広い室内空間となった。

 実際に身長180cmの担当が後席に座ってみたが、頭上空間にこぶし1つ、前席との間にこぶし2つ入るほど広々としており、これはBクラスの最大のウリだと実感した。

 また、リアシートのバックレストは4:2:4分割可倒式を採用し、さエッジまざま使い方に柔軟に対応する。 ラゲッジ容量は通常の5人乗車時の455Lから最大1540Lまで拡大する。

ラインアップは2グレード

こちらはB180。タイヤサイズはB180、B220dの標準車はともに前後205/55R17に17インチ10スポークアルミホイールを装着
AMGラインとノーマルではグリルのラインが違う。AMGラインは1本となる
AMGラインとノーマルではグリルのラインが違う。AMGラインは1本となる

  価格は1.3L、直4ターボのB180が384万円(消費税8%含む)、2L、直4ディーゼルターボのB200dが422万円(消費税10%含む)。納車予定はB180が7月頃、B200dが10月頃とアナウンスされている。

 B180は136㎰/20.4kgmを発生する1332㏄、直4ターボを搭載。このエンジンはデルタ型シリンダーヘッドを採用し、軽量化、省スペースを実現。7速デュアルクラッチトランスミッションの7G-DCTを組み合わせ、ダイレクトな変速を実現しながら振動も抑えるセッティングが施されているという。

 B200dはBクラス初のクリーンディーゼル搭載モデルとなり、 1950㏄直4ディーゼルターボエンジンは 150㎰/32.6kgmを発生する。

 このディーゼルエンジンには従来の酸化触媒、DPFに加え、新たに2つのSCR(選択式還元触媒)を 採用した最新の排出ガス浄化システムを採用している。

 B200dに組み合わせられるトランスミッションは新開発8速デュアルクラッチトランスミッションの8G-DCT。さまざまな状況で最適なギアを選択することで環境性能と動力性能の両立を実現しているという。

「Hi!メルセデス」で起動するMBUX

最新の対話型インフォテイメントシステム、MBUXを搭載する
最新の対話型インフォテイメントシステム、MBUXを搭載する

 「Hi!メルセデス」で起動する、Aクラスから採用が始まった対話型インフォテイメントシステムMBUX(メルセデスベンツユーザーエクスペリエンス)を標準搭載しているのも新型Bクラスのウリのひとつ。

 そして何よりも、ジェットエンジンのタービンを思わせる5つの円形アウトレットや、Aクラスとほぼ同じデザインの10.25インチの高精細ワイドスクリーンコクピットはタッチスクリーン操作にも対応しており、「最も新しいクルマに乗っているんだ」という歓びを感じられるのがうれしい。

Sクラスと同等の運転支援システム

「コンパクトクラスにおいても安全性に手を抜かない」というのがメルセデスベンツの哲学。新型BクラスではSクラスと同等の運転支援機能をオプション設定している。

 歩行者や車両の飛び出しを検知した場合や先行車両や障害物を回避できない場合の自動緊急ブレーキによる被害軽減機能、車線維持機能、斜め後ろの死角の車両との衝突回避を支援する機能などが備わる。

 また、Bクラスとして初めてステアリングアシストを採用したほか、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を低減させる。

 またアクティブレーンチェンジングアシストを搭載し、ドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認した上で自動で車線を変更する。

 さらに走行中にドライバーが気を失うなど、万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止するアクティブエマージェンシーストップアシストなども搭載、 まさに安全性においては手抜かりなしといった感じだ。

 デザイン、ユーティリティ、 対話型インフォテイメントシステム・MBUX、Sクラスと同等の最新の安全運転支援システム という4つの強力な武器を持ってデビューした新型Bクラス。

 はたして、ライバルひしめく欧州Cセグメントで、新型Bクラスは、どう存在感を示せるのか、注目していきたい。

普段ファミリーが実際に使っているシーンをディスプレイしていた<br>
普段ファミリーが実際に使っているシーンをディスプレイしていた
実際に使用したシーンを再現したディスプレイ。ラゲッジルームは広々としていて荷物がたくさん積めそうだ
実際に使用したシーンを再現したディスプレイ。ラゲッジルームは広々としていて荷物がたくさん積めそうだ

■メルセデスベンツB180 主要諸元表
全長×全幅×全高:4419×1796×1562mm
ホイールベース:2729mm
エンジン:1332㏄、直4ターボ
最高出力:136㎰/5500rpm
最大トルク:20.4kgm/1460~4000rpm
トランスミッション:7速DCT
価格:384万円

次ページは : 最大のライバル、BMW2シリーズアクティブツアラーと比べてどうか?

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